演出を担当する三池は「(舞台は)本業ではないので、思い切り全力でやっていこうと思っております。これだけのすごいメンバー、もちろん皆さん、人気と実力があるんですが、デビューのされ方や今ここに至るまで、それぞれ違った生き方をされてきています。そういう人たちが交錯するというのは、蓬莱さんが書いた脚本に通じるものがありますので、ぜひ劇場でそれを目撃していただきたいと思っています」と、脚本・キャストへの自信を感じるコメントを伝えた。
肺病で余命わずかなヤクザ・松永役の桐谷も「蓬莱さんの素晴らしい本と鬼才と呼ばれる三池さん、そしてここにいらっしゃる個性豊かで魅力的なキャストの皆さんとご一緒できることを本当にうれしく感じています。このメンバーなら最高傑作になります!」と力強く宣言。
腕は確かだが酒好きで口の悪い医者・真田を演じる高橋は「何度も何度も若い頃から見てきた『醉いどれ天使』。まさか志村喬さんの真田をやらせていただくとは夢にも思いませんでした。何も知らずとも思い出されるセリフ一つ一つと空気感と世界観。でも、そこ(映画)に映ってなかったものが、まだこの作品にあるということを脚本を読ませていただいた時に感じて、今は楽しみでなりません。以前、『サラリーマン金太郎』という映画で三池さんとご一緒させていただいたんですけど、全くの不完全燃焼だったので(笑)、今回、このメンバーと“三池ワールド”に臨めることがものすごく楽しみです」と笑顔で語った。
高嶋が演じるのは、出所したばかりの松永の兄貴分・岡田。「僕が最も映画界で崇拝するお二人、黒澤監督と三船さんのコンビが始まった記念すべき『醉いどれ天使』に出られることに興奮しています。家でマネジャーから連絡が来た時、思わず『え? ウソだろ!』って叫んだぐらいうれしかったです。ずっと三池監督の映画に出たかったんですけど、その願いが舞台でかなうとは…。さっき、『(舞台は)本業ではない』って言ってましたけど、いやいや、僕は見に行ってましたから(笑)。今、興奮のるつぼです!」と今も興奮が収まらない様子。
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