「不思議なもんで、人生何があるか分からない」
――芸人としてのネタやコントの時と、俳優としての芝居の時で意識的に変えるようにしていることはありますか?
アキラ:自分的にはあんまり変わっているという意識はないんですけど、周りからは「服を脱ぐと、表情が変わりますね」ってよく言われるんです。
例えば、俳優さんは衣装を着てとか、舞台袖に入るとかでスイッチが入るという方がいると思うんですけど、僕の場合は“あのスタイル”になると芸人としてのスイッチが入ると思うんです。
だからどちらかというと、いつものあの格好よりは、お芝居する時の方がより生身の自分に近いのかなと思いますね。もちろん、役柄的にこういう性格っていうのはあると思うんですけど。
自分もあの格好じゃなく仕事をするというのが、もう服を脱ぎすぎちゃって自分で違和感あるというか、「今日服着て仕事するんだなって」いうのが、自分自身戸惑う時があります(笑)。
――つまり、ある意味芸人としてより俳優としての方がより自然体でいられると?
アキラ:そうですね、その方が自然体でいられるし、もしかしたら「いなきゃいけない」という気持ちがあると思います。
ただ、そこはやっぱり台本や、監督からのアドバイスをよく聞いて、より作品の中に溶け込むというのが大事だと思います。
――元々俳優志望だったとお聞きしましたが、少しずつ俳優業も増えてきた今をどう思われますか?
アキラ:不思議なもんだな~と思ってます。
20代の時は、それこそこういうみんなで作る舞台だったりとか、養成所に行ったりもしてたんですけど、それがうまくいかなくて30歳でお笑いやろうと思って芸人になって、普通のコントじゃなく服を脱いで…(笑)。
それがなんだかんだで元々やりたかったお仕事をいただけるというのは、巡り巡って不思議だなというか、本当にありがたいことではあるんですけど、人生って何があるか分かんないなと思います。
――椎名桔平さんの付き人時代を振り返って、現在の状況は想像できましたか?
アキラ:全く想像できなかったです!
あの時は本当にご迷惑もかけちゃいましたし、ただ単に夢を持って東京に住んでるけど、夢を持っているだけというか…。
それこそ、(渡辺佑太朗ら)他のメンバーは、当時の自分と同い年くらいなんですよね。ちゃんと事務所に入って、映像のお仕事をその年齢でもらえているのは本当にすごいなと思いますし、自分はそういう人生を歩めなかったので「うらやましい」っていうのは少し違うかもしれないけど、不思議な感覚ではあります。
僕の20代なんて、オーディションには出させてもらうけど、ちゃんとした稽古しているわけでもないし、ちゃんとした養成所に行っているわけでもないし、ちゃんとした劇団に受かっているわけでもないし。
だからその20代から考えたら、まさかこんなことになっているとは思ってなかったので、道は違えど人前で何かやるということを辞めなくてよかったなと思います。
毎週火曜夜11:30-0:00、TOKYO MXにて放送
<公式サイト>https://gekitekinichinmoku.com/
<公式Twitter>@gekiteki_drama
<公式YouTube>https://www.youtube.com/channel/UC2QI8anAGSk5oB25JJnlG4g
<キャスト>
鈴木幸平:渡辺佑太朗
橘慎一:竹田光稀
柴田英理子:辻千恵
桐嶋夏織:北原帆夏
温水宏:アキラ100% ほか
<スタッフ>
チーフ監督:北畑龍一
脚本:山崎洋平、山崎太基、冨坂友
制作プロダクション:ダブ
製作・著作:ソニー・ミュージックエンタテインメント
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