――今作は大学の演劇サークルが舞台になっていますが、大学生時代はどんな学生でしたか?
アキラ:大学時代の友達とは今でも付き合いがあるんですが、とにかくめちゃくちゃ楽しかったです。小・中・高・大学と今までを振り返っても大学時代が一番楽しかったというくらい一緒にいたメンバーが面白かった。大学に行ってみんなでご飯食べたり、僕はテニスサークルだったんですけど、サークルやってたりとかがとにかく楽しくて。
それにプラスして、高校の時に行っていた劇団に混ぜてもらって、学生演劇ではないですけど、小劇場には出させてもらっていました。そういう意味では楽しく、将来役者になりたいという希望を持ってキラキラした時間を送っていたと思います。
――「江古田のドラマンズ」のような学生たちに対しての憧れは?
アキラ:それはすごいあります!
当時は学生演劇がすごい盛り上がっていて、僕らが学生の頃「第三世代」といわれる鴻上尚史さんの「第三舞台」とか、野田秀樹さんの「夢の遊眠社」とか、あと「キャラメルボックス」とか「劇団ショーマ」とかがすごい盛り上がっていたんです。
そういう人たちも元々学生演劇から始めていたので、憧れがありました。それこそ日芸(日本大学芸術学部)とか早稲田とか、大学で演劇ができる学校に入っている人たちをうらやましく思っていました。
ただ浪人してまで入ろうという気持ちはなかったので、ちょっとふらふらしながら憧れてた感じですかね(笑)。
――学生時代から振り返って、ひろし先輩のような方は周りにいましたか?
アキラ:うーん…大学の時にはいなかったんですけど、何なら芸人になってからで言うと、芸歴は長いけどあんまりライブにも出ていなくて、バイトばっかりしているけどそっちですごい稼いでるような人が結構いたんですよね。
「この人将来どうするんだろ?」みたいな。まあ、あんまり僕も偉そうなこと言えないですけど。
ただ、このひろし先輩ももしかしたらどこかで「こんな年齢だけど、まだお芝居やりたい」という想いがあると思うんですね。そういう「生活はあるけど、夢は諦めていない」という気持ちはすごく共感できる役でした。
――今作の主な舞台になった江古田の街についてはどんな印象を持たれましたか?
アキラ:僕、実は江古田に住んでいた時期があったんですよ。駅から歩いて5分くらいのところに。
うちの事務所の「Beach V(びーちぶ)」という劇場が、自転車で5~10分くらいの距離にあったので、ちょうど結婚する直前まで2、3年くらい住んでました。
――では、江古田に懐かしい気持ちもありました?
アキラ:懐かしかったですね。学生街だから、物も意外と安かったり、定食屋も大盛り無料だったり学生にやさしい街で、古き良き下町感がありますよね。
アパートも古いのありますし、学生も住みやすい、妙な温かみというか良い街だなと思いました。
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