人気クリエーター・カルマが7月25日、エイベックス本社で記者会見を行い、エイベックス・マネジメント所属として活動していくことを発表した。
2018年からYouTubeに投稿を開始し、約1年でチャンネル登録者数100万人を突破(現在160万人)、動画の総再生回数は2億回を超えているカルマ。しかし、2020年9月の更新を最後に動画の更新が止まり、今年7月12日には投稿動画が非公開に。SNS上では失踪説、引退説、死亡説まで流れていた。
動画更新を休止した理由について、カルマは「YouTube登録者数100万人は視野に入れて計画を立ててやっていた。YouTuberをやるために100万人ではなく、今の時代の“最強の名刺”はYouTubeの個の力だと思った」とこれまでの活動を振り返り、「これからいろんなことをやっていきたいというのは前から思っていた。(一人で)やれることはやったところで、ちょうどいろんな事務所さんからお話がきた」と明かす。
そのタイミングで「YouTubeではあまり弱音は吐かないんですが、精神的に弱っていて、ここらで一回休みたいなというのも正直あった」と気持ちが落ち込んでいたと告白。
「僕のYouTubeの初期のころに関わってくれていた同い年の友達が亡くなっちゃって。むしろその子は芸能界を目指していたので、僕はまずデジタルの方で個人の力を付けたいとYouTubeに。彼は芸能を頑張ると言っていたけど、昨年末に余命宣告を受け、今年のはじめの亡くなっちゃって。お見舞いに行ったときに『僕の追えなかった夢を追ってほしい』という会話をしたんですが、僕も新しいことをやるという気持ちになれず、怖いというのもあった。でも、そこで気持ちを切り替えて。(彼の望む)その景色を見られるのは、周りの友達の中では僕かもしれないと思ったときに(芸能界に)挑戦しようかなと。そこから(事務所と)積極的にお話してみようと。エイベックスさんからは断っても何度も声が掛かって、親身になってくれた」と、芸能界入りを決めるまでの経緯を語った。
「今の時代は独立が多い。僕は逆のパターンだと思っていて、個でできることは全部やりきったと思っているので、これで満足しているわけではなく、もっともっと今のエンタメ業界を、固定概念にとらわれず枠を広げていく。カルマとして、エンタメを拡大していくには組織の力が必要」と説明。
「YouTuber事務所にもお話は一通りいただいたんですが、YouTuber事務所に入っても意味がないと思った。ネットに関しては、YouTuberがYouTuber事務所に入っても何も面白くない。仕事は自分で取ってこられる。せっかく組織の力をお借りするからには、自分の持ってない通行手形を借りて、違う畑の人と絡みたかった」と、活躍の場を広げるための事務所入りを強調。
「エイベックスでコラボしてみたい人は?」という質問には、「エイベックスのタレントさん、みんな(YouTube)チャンネル持っていますよね。登録者でいうと僕が一番多いと思うので、“上から”になっちゃうんですけど(笑)、浜崎あゆみさんとかですかね。地元が一緒なので。しりとりとかやってみたいです」と冗談交じりに答えていた。