「キングオブコント2021」、「M-1グランプリ2021」「―THE W」を始めとする、“笑い”の大会、お笑い賞レース。予選やエントリーがスタートし、早くも今年の注目株に熱視線が注がれている。結成15年目となるアルコ&ピースも、今年の賞レース出場を宣言。2018年からは賞レースに参加していなかった彼らの心境の変化を、インタビューで語ってもらった。
――2018年以来、久々となる賞レースへの参戦ですね。その理由には、お2人の年齢もあったりするんでしょうか?
平子祐希:「そこは大きいですね。やっぱりおじさんになって、やれる期間がどんどん少なくなってきた感じがして、今やれることは全部やりたいという欲が出てきました。でないと、死に際にやっておけばよかったなって絶対思うだろうし。年取ってから大学に行って学びたいと思う人の気持ちに近いのかな…。リミットというのがすごく現実的になってきたのかもしれないです。まぁ今ライブシーンでやっている芸人の方々と比べれば、かなりズレていると思います。でも、それはそれでいいのかな?と思ったりしているところもあって。若いころはトレンドを追っかけなきゃという頭でネタを作っていたけど、今はどちらかといえば、いい意味での“着の身着のまま感”があります。ボケを捨てて人間側に偏ってきたというか(笑)」
――賞レースやバラエティー番組だからといって、見せ方を変えることはしなくなったという感じなんですかね。
平子:「そうですね。昔はいろいろ考えたりしましたが、そうしたところで、ろくな目にあっていないので(笑)。今、僕がここで1個キャラをつけたところで、ドーンとハネるとは思えないんですよね。だったら、もうなにか作ることはしなくてもいいかなって。見ている人が自然と面白を見つけてもらえればラッキーかなって思います」
酒井健太:「バラエティーなどで見せている自分たちとネタとを変えてもあまり意味ないし、なかなかそういうのは作れないですからね。もうありのままでいいかなって思います」
――これまでも、「キングオブオコント」と「M-1」、「THE MANZAI」などに出場されていましたが、今とは賞レースに対しての向き合い方は変わっていますか?
平子:「どうなんですかね。昔は『絶対にハネてバイトを辞めてやる!』という気持ちで参加していて、負けちゃうと『今年も1年、バイトか~』と思いながら過ごしていたんですよ。さすがに今回はその緊張感はないですね」
酒井:「僕は、変化はないと思っています。いつも通り、僕はやるだけなんで。ただ、優勝が全てでないとは思うようになってきましたね。それは年齢と同様に、経験で気づいたことなのかもしれないですが」
平子:「そもそも賞レースに対してすごくいい思い出があるかと言われたら複雑で。コロッと負ける年もあれば、決勝までいったのに伸びなかったり…。すごく半端なんです。どこかモヤモヤが残っているというか。その状態で辞めちゃったから、余計、今再びという部分があるのかもしれないですね」
毎週火曜夜0:00-1:00
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「キングオブコント2021」
秋放送予定 TBS系
準々決勝は8月13日(金)より開催
M-1グランプリ2021
12月放送予定 テレビ朝日系
予選1回戦は8月1日より実施中