大河ドラマ「麒麟がくる」では若く美しき関白を好演
その一方で、オリジナル作品でも演技力を遺憾なく発揮している。大河ドラマ初出演となった「麒麟がくる」(2020年)では、時代に板挟みにされる若き関白・近衛前久の苦悩を繊細に表現。美しい直衣姿も話題を呼んだ。また、現在Huluで配信中の「君と世界が終わる日に Season2」では、極限状態にある世界で組織を支えようと最善を尽くすリーダー・秋吉蓮を好演している。
不思議な力を持っていたり、性格が強烈だったり、あり得ない状況に身を置いていたり…そんな非現実的なキャラクターを細部にいたるまで全身で体現し、あたかも実在するかのようなリアリティーを持って演じることができるのが、本郷奏多という俳優の魅力だ。
「大江戸もののけ物語」放送時のインタビューでは、本郷自身も同作について「実在しないものを作り上げていく面白さがあります。純粋に現実で体験できないことを、全力で体感できるのが楽しいですね」とコメントしている。本郷が全力で演じる“天の邪鬼”のリアリティーに注目だ。