ヒューマングルメンタリーである「オモウマい店」の醍醐味は、ツッコみだけに留まらない。店主たちは圧倒的な「善」で動いているので、密着するスタッフにも良くしてくれる。なので、一週間近く密着すると、まるで家族のようになってしまうこともたびたびあるのだ。店主が別れに涙してしまったり、スタッフがお店を手伝ってしまったりもする。
7月20日放送回では、以前紹介した埼玉県の中華料理店が再登場した。お店の売りは山盛りの唐揚げ。連日大盛況の忙しさをつぶやく店主は、やがてスタッフに「うちでアルバイトする?」と持ちかけ、店名入りのTシャツまで用意してしまう。
場面は店主が働く厨房に切り替わる。そこに静かにフレームインする、店名Tシャツを着たスタッフの姿。「働くんかい!」というツッコミをワイプから浴びながら、洗い場やオーダーを任されるまでしっかり勤め上げるスタッフ。
「いい人」たちのドキュメンタリー
……と、ここまでが前回。放送後、「近くに来たから」と再びお店に寄ってみると、番組の影響でさらに大忙しになっていた。店主と奥さんに歓迎されるのも束の間、「洗い物だけでも」と頼まれ、またバイトに入ってしまうスタッフ。新しいお店のリサーチをしないといけないのに5日間も働き、まかないの作り方まで教わってしまった(奥さん曰く「この人、普段は人に教えない」「一生懸命やってるからだよ!」)
いよいよ別れが近づいた夜、店内でたこ焼きパーティーが開かれ、店主一家が別れを惜しんでくれた。サプライズで登場した手作りケーキには、チョコで描かれた「Thank you」の文字が。夏には店主がスタッフの実家に挨拶にうかがう予定だとか。
もうグルメ番組なのか、「世界ウルルン滞在記」なのかわからない。いい人といい人がつながって、予想外のいい話が展開される。日本のどこかで普通に暮らしている「いい人」たちのドキュメンタリーが、平日のゴールデンタイムにグルメ番組のふりをして放送されていると言っていい。
なんだか納得できないニュースが絶えない今日このごろ。そんななか「オモウマい店」を見ると、「いい人って本当にいるんだ……」と、その存在を確かめることができる。
文=井上マサキ
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

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