そんな酒井は、2019年に開催されたスターダストプロモーション主催の「第1回スター☆オーディション」の男性部門でグランプリを受賞し、今作が映画初出演。「創也は竜王グループの御曹司で学校一の秀才ですけど、僕は小さな魚屋さんのもとに生まれ、全然勉強もできなかったので、最初は演じるのが怖かったです。でも、キャストの皆さんや仲間がいたから、演じることができました。桧吏とは毎日変顔をしたり、くだらないダジャレを言ったり、思い出がたくさんできました」と撮影を振り返った。
内人がひそかに思いを寄せるクラスメート・堀越美晴を演じた豊嶋も「他の撮影とは違って、みんなでレッスンをして積み上げる時間があったので、仲を深めることができました。みんなでゲームをしたり、ディズニーに行ったり、すごく楽しかったです」とこの作品を通じ、共演者との距離が近くなったと話す。
内人のクラスメートでミステリアスな雰囲気の女の子・真田志穂役の渡邉は、酒井と同じく「第1回スター☆オーディション」女性部門のグランプリ受賞者で、これが映画初出演。「何もかもが初めてで、最初は緊張していて何をしていいのか分からなかったんですけど、花がマイクの付け方とか、最初から全部教えてくれました」と、豊嶋へ感謝の気持ちを伝えた。
撮影中での印象的なエピソードを聞かれた城は、「栗井栄太」のリーダー・神宮寺(市原)が創也のアゴをつかむシーンと答え、「動きだけでリーダーの存在感を表現していて、僕も市原さんのように演技できるようになりたいと思いました」と理由も明かした。
それを聞いた市原は「恐縮です」と照れ笑いするが、「現場では好きなことを言っていいんだよ。ものが言えない現場なんてダメ。いろんな部署が横並びで、いろんな意見を交差させて作っていくのが映画です。キャリアも関係ない。お客様に楽しんでもらうためには、まず僕らが楽しまないと」と持論を語り、「アゴを持つのは台本になかったんですけど、そういうの楽しいじゃないですか。『ビックリするかな?』とか『違う化学反応が生まれるかな?』とか(笑)」と、アドリブでアゴをつかんだ真意も伝えた。
本番前のカメラテストの時にアゴをつかまれた酒井は「台本になくて。カメラテストがあって、その後、昼食を挟んで本番だったんですけど、緊張がすごくて何も食べられなかったです。現場の隣にあったコンビニで歯磨きセットを買って…」と振り返りつつ、「市原さんから『ちゃんと目を見て』という指導をしていただきました。僕の目が泳いでいたんだと思うんです。市原さんのアドバイスがあったから、あんなに緊張感のあるシーンになったんだと思います」と市原に感謝。
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