ハリウッドザコシショウ単独ライブ2年ぶり開催「ギリギリすぎて、かなりヤバいですわ」<インタビュー・前編>

2021/08/06 09:00 配信

バラエティー インタビュー

林修先生の誇張ものまねをほうふつとさせるポージング撮影=市川秀明/取材・文=玉置晴子

3時間でザコシショウを堪能させていた


――2daysで内容を変えている、そもそもの理由を教えてください。

昔は3時間くらいのライブをやっていたんですよ。で、先輩のなだぎ(武)さんを招待したら、「いくらオマエの芸風が好きでも(3時間は)長すぎる!」って言われて(笑)。それで、次の年からは半分くらいにしようと。その名残が今もあるって感じです。

しかし当時は、1年分くらいのザコシショウを堪能させていたんですよ。でもそうなると1年に1回しか来ないお客さんも多くって(笑)。まぁそのころはまだテレビもあんまり出てなかったしそれで良かったんですが、今のようにテレビも出していただけるようになってくるとなかなかそこまでできなくて。

単独ライブで年に1回しかやらないキャラとかもあるんですが、それってテレビサイズじゃないんですよ、結局。それをするのもどうかなって…。なので最近は、うまいこと削ぎ落とした形にしています。

――ネタに対する考え方は「R-1ぐらんぷり2016」を獲ってから変わりましたか?

「R-1」を獲る2年とか3年くらい前からちょっとずつ変わっていきました。ライブではできるけどテレビではできないってネタを作っても無意味だなって思うようになって。でもライブを楽しみにして高いお金を出して来てくれるお客さんは、そこをちょっと期待しているんですよ。その気持ちも大事にしなきゃいけないというのもありつつ、せめぎ合いですかね。

全部が全部そういうネタだとライブ上では歓喜するんでしょうけど、どこまでクローズドにできるかみたいなところもありますし。
あとそういうライブしかできないネタが大半になると、自己満でしかなくなってくるんで。そこはビジネスライクってとこですわ(笑)。

今回はコロナ禍とかもあって時間も短くしなきゃダメなんで5項目ですが、いつもは基本、6項目にしていました。6項目で大体2時間半。今回は5項目なんで2時間くらいかな。
その5項目は、モノマネ30連発は絶対やって、漫談やコント、企画コーナーとかもやって。もうそぎ落とせないってところまで来てますね。モノマネ30連発の中の5連発くらいは放送コードギリギリのものをやってもいいかなと。あとはコントで攻めたり。まぁあまり攻めすぎないようにしたいですね。

――古畑任三郎、ガリレオなど生み出したモノマネ30連発は見物ですね。

誇張モノマネは絶対にやらないといけないんで。
それも1日に30連発なんで、2日だと60連発。よく「2日とも同じのをやったら?」と言われるんですが、そうするとこの1年で30個しか作らなくなってしまう。「なら50連発にして同じのをやったら?」と言ってくる人もいるんですけど、1日に50個もあると内容がダレるんですよ。なんで、30個が一番いい尺。まぁ普通に考えたら、1日に30個もモノマネ見るのはちょっと重いですけど(笑)。

――ライブはやはり男性ファンが多いんですか?

それがだんだん変わってきて。なんなら最近は女の子の方が多いです。後輩の芸人が客席の整理とかするんですが、かわいい子ばっかって言ってますね。
今回はできないけど、いつもはライブが終わってからわざわざ来てくれたお客さんのお見送りで握手とかするんですが、そのとき見てもまぁかわいい子が多く、カップルとかもいて。なんなんですかね。クレイジーな女の子が増えたんですかね(笑)。

僕だけじゃなく、くっきー!(野性爆弾)や永野とかが売れてきたってのもあるのかもですが。クレイジーな芸風がちょっと認知されだしたんだと思います。それはうれしいですわ。