今回の出演に、菅良太郎も思わず大きなリアクション
――メインキャストの方々のアフレコ収録現場を見学されていかがでしたか?
細かい1ブレス分の調整とか、「気持ち巻いて」という微調整を見ていて、「とんでもないところに来ちゃったな」「これは参ったな」と。プロの声優さんのすごさをびしびし感じました。
――今まで経験されてきた声優の仕事の現場とどう違いましたか?
単純にせりふ量が過去最大で。恐らく、今まではページをまたいだことがなかったんですよ。2ページ(見開き)には収まっているというか。でも今回は初めて、収録中にページをめくらなくてはいけない。それだけで頭がいっぱいになるくらいテンパりました。
――特に印象深いシーンはありましたか?
プロの方のアフレコを見ていた時に思ったのですが、「ここアドリブいいですか?」と(声優が自ら提案して)、息遣いなどせりふにならないせりふを表現されていることに驚きました。自分も、“!マーク”しか書いていないようなところを表現する時には、「これをこういうふうに表現しようと思ったんだな」とスタッフに思われるのが恥ずかしくて、一番緊張しました (笑)。
――演じるときに意識したポイントがあれば教えてください。
ポイントと言うほど、偉そうなことは言えないんですけど、いっぱいいっぱいの中、さらに違うキャラを演じるという事が加わったら無理だったと思うんです。でも、あくまでも今回は“パンサー・向井慧”役でやらせていただいたので、そこは、自分がクイズ番組の司会者をやるなら「これくらい声を張るかな」とか「ここはこれくらい盛り上げて言うかな」ということを意識しました。変に役を乗せるということは意識せずに、自分の地続きでやりました。
――今回の出演が決まり、パンサーのお二人(尾形貴弘、菅良太郎)からは何か言われましたか?
今日(※取材時)、この現場の前に一緒の仕事があって、楽屋で台本を読んでいたら、菅さんに「え、ドラマ出るの?」と言われたんです。「いやいや、声優をやるんです。プリキュアです」と答えたら、近年聞いたことのないくらいの声量で「プリキュア!?」って言われました(笑)。菅さんってあまり大きい声を出さないんですけど、めっちゃびっくりしてました(笑)。
尾形さんは、あまり人に興味がなくて、自分のことで精いっぱいだから、特にコメントはなかったです(笑)。
――また機会があれば声優に挑戦してみたいと思いますか?
どちらかと言えば、今回は、“プリキュアの世界に入れる”ということが99%くらいを占めるモチベーションだったので、「声優を今後もやりたい」というよりは「プリキュアだったら携わりたい」という感じかもしれないです。
――では、もしまた「プリキュア」への出演依頼があったら?
そしたら、2ページ以内に収まる役を!(笑)
――最後に、読者へのメッセージをお願いします。
菅さんがあれだけびっくりするくらいですし、「30代半ばの男が見るもの?」と思う方もいるかもしれないですが、実際に見てみると年齢や性別は関係なく、感じることがたくさんあります。僕の芸人としての立ち居振る舞いも、かなり(「プリキュア」に)影響を受けているので、何か皆さんの仕事などに生かせるものが「プリキュア」の中にあると思っています。
なので、お子さんはもちろんですが、大人にも見ていただきたいと思います。そういう意味でも、自分が、「プリキュア」を見たことがない方の入り口になれたらいいなと思います。僕もがっつり出させていただいておりますので、ぜひご覧ください!