柳楽優弥「忘れることが一番怖い」、三浦春馬さんも出演「映画 太陽の子」イベントで平和への想い明かす

「映画 太陽の子」(8月6日公開)公開記念舞台あいさつが8月6日に都内劇場にて行われ、柳楽優弥、有村架純、黒崎博監督が登壇した。同作は、日本の原爆開発を背景に、3人の若者の決意と揺れる思いを描いた物語。原爆開発の極秘任務を受けた科学者の兄・石村修を柳楽が、未来を見据える幼なじみ朝倉世津を有村が、戦地へ向かう弟・石村裕之を三浦春馬さんが演じる。柳楽は、「2年前に撮影を行い、いよいよ初日を迎え、皆さんにお届けできてうれしいです」とコメントし、喜びを伝えた。

登壇した有村は「8月6日にこの映画が公開できること、とても意味のある日になったと改めて思いました。本日は短い時間ですがよろしくお願いします」とあいさつ。

黒崎監督は「会場の大きさ、こんなに多くの方に集まっていただき胸がいっぱいです。構想がスタートしてから12～13年、こうやって大きなスクリーンで見ていただけること、キャストのみんなとここに立つことができて本当に光栄に思います」と、感謝を伝えた。

「柳楽さんは周りを巻き込む力が強く、春馬さんは気持ちいい場を作れる役者さん」

共演を振り返り、柳楽は「撮影していない時も距離感が役柄に似ているような感じで、印象に残っていることだらけです」とコメント。有村も「いろんなこと話しましたね」と相づちを打った。

さらに、「川沿いを僕と春馬くんが走っているシーンがあったと思うのですが、春馬くんがとても体力があってタフで。3テイクくらい撮った時に僕から『もう無理っす』って言いました(笑)。僕がなかなか追いつけないところもキャラクターとリンクする部分があり、個人的に好きなシーンです」と当時のエピソードを明かした。

黒崎監督もそのシーンについて「鴨川のほとりで撮影したのですが、その直前に近くのお店の方が『かき氷食べていきなさい』と言ってくださって。そんなこともありましたね」と懐かしんだ。

有村は「現場はとても温かく、穏やかな雰囲気で撮影が進んでいた記憶があります。柳楽さんは周りを巻き込む力が強い方で、空気が変わるってこういうことなんだなと、一緒に仕事をして思いました。春馬さんは、いろいろな空気を調合して新しいものを作ってくれる雰囲気を感じました。どこにいてもみんなが気持ちいい場を作れる役者さんだと思いました」と共演シーンの多かった柳楽と三浦さんについて語った。