「青天を衝け」栄一“娘役”に抜擢の小野莉奈とは?「中学聖日記」で有村架純のライバル役
オリンピック期間中、放送休止していた大河ドラマ「青天を衝け」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)が本日8月15日(日)、3週間ぶりに再開する。久しぶりの放送を前に、先日これからはじまる“明治編”に登場するキャストが発表された。その中で、吉沢亮演じる主人公・渋沢栄一の娘役に大抜擢された小野莉奈とはどんな俳優なのか。フリーライターでドラマ・映画などエンタメ作品に関する記事を多数執筆する木俣冬が解説する。
デビュー4年めの21歳
新一万円札の肖像になることも決定し、今の日本経済の基礎を作ったと言われる実業家・渋沢栄一(吉沢亮)。江戸末期に生まれた彼が、江戸から明治という動乱の時代に武力でなく経済で国を活性化させていく大河ドラマ「青天を衝け」。
オリンピック放送のため三週間休止していた同作、休止前の第23回では、栄一がフランスに視察に向かい西欧の産業に刺激を受ける。その頃、日本では将軍・徳川慶喜(草なぎ剛)が大政奉還を行い、200年以上続いた徳川幕府が終わりを告げようとしていた。
いよいよ時代は“明治”。ここからが渋沢栄一の実業家としての活躍の場になっていく。その栄一の娘・うた役に抜擢されたのが、小野莉奈。大河ドラマ初出演となる気鋭の俳優である。
はえある発表に当たり、小野はこのような公式コメントを出している。
「『青天を衝け』に携わる方々の熱量を実際に肌で感じて、改めて、この作品の一員として参加できる事の幸せを噛み締めました。母からの深い愛情、教え、偉大な父との関係性、渋沢家の家族模様はどんなものだったのか。渋沢うたさんを通して皆さまに伝えていきたいと思います」
デビューは2017年と4年めのフレッシュな俳優である小野。ちょっと大人びた雰囲気があるが、2000年生まれの21歳。
最近だと、2021年4月期の連ドラ「コントが始まる」(日本テレビ系)に出演していた。有村架純演じる主人公・里穂子の妹つむぎ(古川琴音)の勤めるスナックの同僚・村主うらら役で、一時期、主人公と妹の住む部屋に転がり込んでいた。
里穂子やつむぎが痛ましいほど他者に気を使う性分なのと反対に、居候しながら一番風呂に入り、気遣いもないうえ、愛想もさほどない、どこかクールな印象を与えるタイプの役を演じていた。