山崎育三郎×尾上松也×城田優インタビュー「これまでの観劇への高い敷居をとっぱらいたい」<あいまい劇場 其の壱『あくと』>

山崎育三郎、尾上松也、城田優によるユニット・IMY(アイマイ)がインタビューに登場!

城田優「観劇への高い敷居をとっぱらって、若い世代にもエンターテイメントに触れてもらいたい」

――本舞台では、4話のうち1話の脚本を城田さんが手掛けられたとのことですが、挑戦して
みていかがでしたか?


城田:正直なところ、僕が脚本を書くのは最初のプランにはなかったので、長く温めてきた作品というわけではないんです。ただ、自分がやりたい、好きな方向性の脚本を書かせていただきました。小さい頃から、サスペンスやおどろおどろしい作品がとても好きだったので、楽しんで書かせていただきました。(キャストや演出陣の)反応について、正直ドキドキしていましたが、意外にも好評だったのでほっとしているところです。

――山崎さんと松也さんは、実際に城田さんの脚本を読まれていかがですか?

山崎:僕たちの新しい一面が出せるような内容になっています。(城田は)どの脚本家よりも僕たちのことをよく知っているので、僕と松也をイメージしながら書いてくれたのがすごく伝わりますし、普段の優からは想像できないような物語なので、観た方はびっくりされると思います。優は俳優ですが、ものづくりも素晴らしいので、尊敬しているし信頼しています。

松也:読んでから、感じたことを伝えて書き直してもらったりはしましたけれど、育も僕も「すごく面白いね」という感想でした。優に負担をかけてしまいましたが、最初から本当に優で良かったなと思いましたし、どの役を誰がやるのか想像力を膨らませられる内容になっています。

――今回の舞台で、“これだけは絶対に届けたい、伝えたい”思いがあればお聞かせください

山崎:今回成河くんが初めて演出をしたり、初舞台となる清水美依紗さんが出演してくださったり、4部作のオムニバスであったりと、初めてのことが盛りだくさんです。「舞台やミュージカルって、きっとこうだよね」という概念をとっぱらって面白いものを作って、観ていただいた方に「こんな新しいエンターテイメントがあるんだ」と、受け入れてもらえるものを目指しています。おもちゃ箱のように色々なものが飛び出してくるステージになっていますので、ぜひ楽しみにしていてください。

松也:今回も今後も、既成概念にとらわれず新しいことを挑戦するつもりで取り組んでいきたいと思っていますし、キャスティングも含めたサプライズを毎回みせていければと考えています。

城田:本舞台では、18歳以下を対象とした1500円のチケットをご用意しました。これまでの観劇への高い敷居をとっぱらって、断念してきた若い世代にもエンターテイメントに触れてもらいたいです。

――今回、特典付きS席チケットでは「開場前IMY3人のステージ準備見学」という演出もありますよね

城田:僕たちがいつもどんな風に本番前の準備をしているのか、これまで見せたことがないので、プレシャスな時間を楽しんでいただける特別なシートを作りました。準備の時間に入れるのは、他ではなかなかやっていないので、新しい試みになっています。