「離れられないものなんでしょうか」。幼い頃、親の仕事の関係でいろいろな土地を転々とし「はっきりと“地元”と呼べる土地がない」という朝岡。気象報道に携わる中で、何度も災害の被害を受ける土地で暮らし続ける人々の思いを理解したいと強く感じていたのだった。
そんな朝岡に、耕治は自分の経験を語り出した。耕治自身が、仙台で就職し地元を離れたはずなのに、気がつけば地元に戻ってきている。「人なのかなぁ、わかんない」。結局“離れられない”人生を生きている耕治にとっても、「なぜ離れられないのか」という問いへの答えは極めて感覚的なものだ。
そんな“呪縛”に囚われたひとりとして「子どもたち全員に言ってやりてえ。どうなっかわからない世の中だ、もうどこ行ったってかまわねえ。ただ、お前たちの未来は明るいんだって」と語った耕治。そのすがすがしいメッセージが、朝岡の胸にも響いた。朝岡は涙も浮かべながら話を聞き、「ありがとうございました」と深々と頭を下げた。
タイトルバック後の約12分間、すべてを使って耕治と朝岡のやりとりがじっくりと描かれた第69話。冒頭で「シロさんとケンジだ」と沸いた視聴者も次第に、初対面の耕治と朝岡の会話に引き込まれていく。
そして放送後は、感動の声が続々。「コージーの明るさは朝岡さんも救ったんだな」「耕治の子どもたちへの愛情の深さに泣いた」「内野さんと西島さん、本当に素晴らしい俳優さん」「きょうのおかえりモネ、神回だった」など熱い感想が飛び交い、Twitterでは「#おかえりモネ」が前日に続きトレンド1位になるなど話題を集めた。
20日(金)は第70話を放送する。耕治は気仙沼に戻る日、菅波(坂口健太郎)を呼び出す。父が何を言い出すのかと気が気でない百音。だが菅波は、意外な反応を見せる。