「白石監督がクランクアップのときに号泣していた」
――松坂さんと白石和彌監督は前作に続いてのタッグ。鈴木さんは「ひとよ」(2019年)で白石監督と組んでいますが、今回の現場で“白石監督らしさ”を感じたところはありますか?
鈴木:「ひとよ」のときにも思ったのですが、白石さんの作品のテイスト的に緊張感のある現場なんだろうなと思っていたら、全然そんなことなくて、むしろリラックスした空気が流れているんですよね。「この感じで撮って、あの緊張感が生まれるのかな?」と思っていたら、完成した作品を見るとものすごい緊張感にあふれていて、「これが白石マジックか!」と思いました。
松坂:そうなんですよね。作品も作品だし、僕も最初は緊張感がある現場を想像していたんですが、実際はまったく違っていました。
鈴木:白石監督の現場は、緊張感のあるシーンを作るために、なにも現場がピリピリしていなくてもいいんだということを証明しているよね。役者は勝手にピリピリするので、それで十分なのかも。
松坂:本当にそうだと思います。あと、今回の現場で驚いたのは、白石さんがクランクアップのときに号泣していたんです。やっぱりコロナ禍でオール広島ロケを行うのは並大抵のことではなかったと思うし、そのときに監督のこの作品にかける思いが伝わってきて、僕ももらい泣きしそうでした。
鈴木:それは僕らも同じ気持ちでしたからね。僕もコロナで半年間、すべての仕事がストップし、再開後の一発目がこの作品だったので、クランクアップしたときには感慨深い気持ちになりました。
8月20日(金)全国公開
出演:松坂桃李 鈴木亮平
村上虹郎 西野七瀬
音尾琢真 早乙女太一 渋川清彦 毎熊克哉 筧美和子 青柳翔
斎藤工 ・ 中村梅雀 ・ 滝藤賢一 矢島健一 三宅弘城 宮崎美子
寺島進 宇梶剛士 かたせ梨乃 中村獅童 吉田鋼太郎
監督:白石和彌
原作:柚月裕子「孤狼の血」シリーズ(角川文庫/KADOKAWA)
脚本:池上純哉
音楽:安川午朗
企画協力:KADOKAWA
配給:東映
公式サイト:korou.jp//
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