「『頑張れ』と声を掛けるのは少し戸惑ってしまう」
――ユイにとってのひよりやキワさんのように、芦田さんにとっての“自分を受け止めてくれる人”や“自分にとっての特別な人”は?
まずは両親です。いつでも絶対的に私の味方でいてくれるし、一番に私のことを応援してくれるので、そういう存在がいるからこそ私も「もっと頑張ろう!」とか「もっといろんなことや新しいことにも挑戦してみよう!」という気持ちになります。あと友達にも支えられています。本当にありがたいことに私の友達は、私を一人の女子高校生、ただの一人の友達として、特別扱いしたりせずに接してくれるので、ありのままの自分を認めてもらえている気がして。両親にも友達にも、とても感謝しています。
――本作を見て、“家族とは何か”を考えさせられました。芦田さんは家族からかけられて印象に残っている言葉はありますか?
私は友達とかが落ち込んでいたりするときに、「頑張れ」と声を掛けるのは少し戸惑ってしまって…。その人もきっと頑張っているはずだし、頑張っているのに報われなくて落ち込んでいるのかもしれない。だから、相手のことをすべて理解しているわけではない自分が、何て声をかけるべきか、いつも悩んでしまうんです。
でも、家族は私のことをいつも近くで見て応援してくれているので、私が落ち込んでいるときにそんな家族から「よく頑張ったね」と言ってもらえると、一番うれしくて。家族に限らず、自分のことを近くで見てくれている人が「頑張れ」とか「頑張ったね」とかそういう応援の言葉や労いの言葉をかけてくれると、「また頑張ろう」という気持ちになります。
8月27日(金)全国公開
声の出演:芦田愛菜
粟野咲莉 伊達みきお(サンドウィッチマン) 富澤たけし(サンドウィッチマン)
宇野祥平 達増拓也(岩手県知事) 天城サリー
大竹しのぶ
原作:柏葉幸子「岬のマヨイガ」(講談社刊)
監督:川面真也
脚本:吉田玲子
キャラクター原案:賀茂川
ふしぎっとキャラクター原案:丹治匠
キャラクターデザイン・総作画監督:清水洋
編集:長谷川舞
音楽:宮内優里
主題歌:羊文学「マヨイガ」F.C.L.S. (Sony Music Labels Inc.)
配給:アニプレックス
公式サイト:misakinomayoiga.com
(C)柏葉幸子・講談社/2021「岬のマヨイガ」製作委員会