須田亜香里が寄り添って見た、12歳のSKE48新センター林美澪の姿「気を張ってたんだなって胸を打たれました」<Interview>

2021/09/01 12:00 配信

アイドル インタビュー

林美澪、須田亜香里 撮影=武田真由子

SKE48が9月1日に28thシングル「あの頃の君を見つけた」をリリース。同楽曲は4月の1期生・松井珠理奈と2期生・高柳明音の卒業後初のシングルで、AKB48グループ最年少の12歳、林美澪がシングル歌唱メンバー初選抜ながらセンターに抜擢された。

WEBザテレビジョンでは、そんな林と須田亜香里に、今作についてインタビュー。今回は珍しく、席に着くなり須田が17歳年下の林に「母性をくすぐられてる」と口火を切って、インタビューがスタートした。

須田「“総選挙”の開催がなくなってから、支え合う関係が深くなった」


須田:美澪は本当にしっかり者なんですよ。でも、食事中とか仕事をしてないときは本当に子供で、私に今までなかった母性みたいなものをくすぐってくる(笑)。だからすごく新鮮です。今までメンバーにそういう感情を持ったことがあまりなかったので。

浅井裕華ちゃんとかもかわいいなとは思うけど、妹みたいな感じなんですよ。でも、美澪は娘です。産んでないけど(笑)。

――確かに年齢差的には親子でもおかしくはないんですよね。

須田:そうなんですよ。

――逆に林さんから見た須田さんってどんな印象ですか?

:(SKE48加入前から)テレビで見たことは何回かあって、実際に最初にお見かけした時は「本物だ…!」って感じでした。

須田:(笑)。

:本当にそれくらいオーラがあって、ただ椅子に座ってるだけでも輝いて見えるんですよ。

須田:どこで最初に見たんだろう? レッスン場とか?

:レッスン場です。

須田:私すごい無表情じゃなかった…?

:いやいやいや、やっぱり輝く人って輝くんだなって思いました。

須田:(こちらを向いて)ですって。オーラ出てたみたいです(笑)。

――オーラが隠し切れないみたいですね(笑)。では早速シングルのお話ですが、今作は林さんが初選抜、初センターということで、プレッシャーもあるとは思うんですけど、自分がセンターだって知った時はどんな気持ちでしたか?

:うれしいというよりは不安の方が断然大きかったです。驚きでもうれしいでもないっていう不思議な感情にずっととらわれていて、それが自分でも怖くなってきちゃって。

でも、須田さんからも他の先輩方からも「楽しんでやってね」「ニコニコしてやってね」ってよく言ってもらったので、やっぱりそこは気負わずに頑張ろうかなっていう気持ちになりました。

――話を聞いていると本当にしっかりしているというか、自分が12歳の時に「気負わずに」なんて言ってたかなって思っちゃいますね(苦笑)。

須田:本当にしっかりしてますよね。今までのセンター像を思い浮かべると、センターって「引っ張らなきゃ」とか「背負わなきゃ」とか、“○○しなきゃ”っていう感情が、立つと急に襲ってくるものなんだろうなって思うんです。

私も1回立たせてもらって、自分らしくいられる自信があったのに、急にそういう気持ちが降ってくるんですよね。誰も「背負え」なんて言ってないのに。

そうやって言われてるような気持ちになったり、怖くなったりすると思うんですけど、できるだけそういう気持ちに縛られないで、のびのびしていてほしいなっていうのは思います。

――須田さんは林さんがセンターだって聞いた時はどう思いました?

須田:いいじゃん!って思いました。お披露目された時から「10歳でダンスがすごくうまい子が10期生にいる」って、メンバー間でもすごく話題になっていたので注目はしていたんです。

4月の日本ガイシホールでのコンサートで、松井珠理奈ちゃんが美澪に「虫のバラード」をソロで歌ってほしいって言って、それで美澪が1人で歌っていたんですけど、めっちゃカッコよかったんですよ。

結構難しい楽曲だったんですけど、1人でステージに立って成立させられる力量を持っているというか、そこまで持っていく努力ができる子なんだっていうのを、目の当たりにしてすごく感動しました。

SKE48に心強い後輩ができたなって改めて実感していたので、だからセンターが美澪だって聞いた時は、ありがたいなって思いました。

――前作の「恋落ちフラグ」(2021年)は全員参加だったので、選抜という形でのシングルは「ソーユートコあるよね?」(2020年)以来になりますけど、その間に選抜だったメンバー4人が卒業して、今回林さん、野村実代さん、青海ひな乃さんが初選抜、菅原茉椰さんが選抜復帰となりました。

最近は選抜メンバーが4人も入れ替わることってなかったと思うんですが、雰囲気の変化など何か感じることはありましたか?


須田:選抜メンバーじゃなくてSKE48全体の話になるんですけど、年々SKE48が家族っぽくなってるというか、アットホーム感が増しているなっていうのは感じていて。多分それは選抜メンバーが入れ替わったっていうよりは、ここ数年間“総選挙”がなかったのが大きいのかなって思ってます。

お互い認め合っているからこそではあるんですけど、“総選挙”があることで、メンバー同士仲が良くてもどこか「でもライバルなんだよな」って気持ちが付きまとっていたんです。

でも、“総選挙”の開催がなくなってから、お互いを認め合った上で支え合うっていう関係がより深くなっていって、今年は特にそういう部分が変わったなって思いました。

何でこんなにみんな仲良しで、家族みたいなんだろうって思った時に、“総選挙”がなくなって、いろんな気持ちが取れたからなんだろうなって思いましたね。

(参加する側として) “総選挙”を知らない時代の子が増えてきているので、そういうところでも「時代が変わってるんだな」っていうのはすごく感じます。

――くしくもファンクラブの名前も「SKE48 Family」ですからね。

須田:確かに(笑)。