4月6日(木)より、日本テレビ系にて放送される新ドラマ「恋がヘタでも生きてます」。同ドラマで、主人公・茅ヶ崎美沙(高梨臨)に恋をする会社社長・雄島佳介を演じる田中圭にインタビューを敢行。自身の役どころから、恋愛観までを語ってもらった。
――撮影は始まったばかりですが、演じてみていかがですか?
原作の佳介は、男性の僕からしても「それはほれるよ」というぐらいの、欠点が一つも見当たらないくらい完璧な王子様なのですが、ドラマではちゃんとリアリティーのある人間となるように演じています。でも、原作がそういう感じなので、王子様っぽいせりふがすごくたくさんあるんですよ。
美沙の上司として、優しく「この仕事一人で頑張らなくてもいいんじゃないかな」とか「仕事を頑張っている君の熱い思いはわかるよ」とか言うんですけど、言い方一つ間違えるとすごく鼻につくやつなんです(笑)。そうなってしまう怖さもあるので…やっぱり難しいですよね。
ちょっと集中切らしてせりふを言ってしまったり、台本の字をそのまませりふで言ってしまうと、すごい嫌なやつに映っちゃうんだろうな~という危機感を持って、常にお芝居しています。
あとは、分かりやすい「二の線」の役なのですが、僕はどちらかというと二の線の役があまり好きではなくて、今まで縁がなかったんです。なので、全てのせりふも「絶対みんなが予想する感じで言わねぇぞ!」という思いがあって(笑)。でも、本質は絶対に外してはいけないので、そこは苦労しています。
そもそも佳介は、美沙と出会って、“二度目まして”で名前を聞いて、聞いた5秒後にキスするようなヤバいやつなんですよ(笑)。でも、そういうシチュエーション・台本だからキスしたのではなくて、ちゃんとそこに説得力を持たせられるように、みんなで考えながらやっています。
スタッフさんも監督も出演者もみんな明るくて、すごくいいチームワークでやれてるので、現場はすごく楽しいです。これから先の展開や、新しい台本が来るのがすごく楽しみと思えるような作品なので、当然気合いも入っていい感じでやっていると思います。
――美沙を演じる高梨さんとの共演についてはいかがでしょうか?
「5→9~私に恋したお坊さん~」(2015年、フジテレビ系)で一度共演はしているんですが、その時はあまりシーンでの絡みがなく、しっかりお芝居をするということがなかったんです。ただ、「5→9」メンバーはみんな仲が良くて、撮影が終わってから何回かご飯会もして、お話はしていました。
今回、あらためてちゃんと目を見てお芝居をする上で、シーンをどう構築するかなど2人で相談もしていますが、感覚的には初共演でも人となりを知っている分やりやすさはありますね。臨ちゃんはお芝居によってリアクションが全然本当に変わる子なんで、演じていて楽しいです。
――前クールでも「東京タラレバ娘」(日本テレビ系)に出演されるなど、多くの作品に出演されていますが、役どころへの切り替えで難しさを感じることはありますか?
「タラレバ」では不倫の伝道師として(笑)、精いっぱい演じました。「タラレバ」の話になりますが、撮影が始まる前プロデューサーに唯一確認したのが、「これは遊びですか? 本気ですか?」いうことで。そこで「本気です」と言われたので、僕的には「不倫」ではなくて本気のつもりで演じていたんです。
もちろん状況が状況なので、「不倫だから駄目だよ」というのは分かるんですが…。「タラレバ」で演じた不倫の伝道師から、今回は見ている方々に分かりやすく「こういう恋がしたい!」と思ってもらえる役に変わるので、そこはふれ幅があって面白いなと思います。
役の切り替えは今のところそんなに苦労していないんですが、これからどんどん忙しくなってきて、その時までにはある程度、今の佳介という役を落とし込んでおかないとちょっときついかなっていう危機感はあります。とは言え、僕も一応10数年やっているので大丈夫だと思います(笑)。
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