韓国発の“サイレント”スリラー映画「殺人鬼から逃げる夜」(9月24日[金]公開)の本編映像が解禁された。本作の中でも随一と言っていいほど強烈&最恐のインパクトを誇るシーンが公開された。
本作は、帰宅途中に事件現場を目撃した耳の聞こえないギョンミ(チン・ギジュ)が、連続殺人鬼・ドシク(ウィ・ハジュン)の次のターゲットになり、恐怖に追い詰められながらも愛する家族を守るために殺人鬼に立ち向かい、命がけの鬼ごっこを繰り広げる。
この度解禁された映像では、サイコパスな殺人鬼・ドシクが、執拗(しつよう)にギョンミを狙って襲いかかる強烈なシーン。
自室にいるギョンミは、耳が聞こえないため扉の外で何かが起きているかを探るためには、ドアに近づき手を当てて物音の振動を確かめる必要がある。自宅に侵入した殺人犯ドシクがどこにいるのか、何をしているのか、騒音測定器を片手に恐る恐る近づくと、ドアにおのが突き刺さる。
ドシクが、笑いながらドアをおので突き破る様子も異常な恐怖を感じるも、壊れたドアの隙間から顔を出し、冷静なトーンで語りかける「一言」には戦慄(せんりつ)が走る。
ドシクを演じたハジュンは、名作ホラーとして愛され続ける映画「シャイニング」(1980年)にオマージュを捧げるこのシーンを、本作の最も恐ろしいシーンであると明かし、「ドシクは彼女をただ単に殺そうとはせず、極限の恐怖に追い詰め、その状況をまるでゲームでもしているかのように楽しんでいる。背筋が凍るようなドシクの殺人ゲームが最高潮に達した瞬間という意味で、最も恐ろしいシーンではないかと思う」と撮影を振り返っている。
映像内では、窮地から逃れようと勇気を出して窓から逃げるギョンミの姿が描かれるが、髪を捕まれ、絶体絶命の大ピンチに陥ってしまう。しかし、そんな状況でも諦めないギョンミは、機転をきかせ逆にドシクを引きずり落とそうと試みるパワフルな姿がたくましい。
そして物語は遂に、命をかけた追いかけっこヘと発展し、高揚した様子でギョンミを追いかけるドシクの姿は、まさに殺人ゲームを楽しむサイコパスそのものだ。ギョンミの運命に注目が集まる。