斎藤工が主演を務め、白石麻衣が共演する金曜ナイトドラマ「漂着者」(毎週金曜夜11:15-0:15ほか、テレビ朝日系)の第7話が9月10日に放送された。第六感の予知能力に加え、未来を書き換える能力を発揮したヘミングウェイ(斎藤)。クライマックスに向けてこれまでの謎が少しずつ明らかになり、1場面も見逃せない様相を呈している。(以下、ネタバレがあります)
ヘミングウェイの新たな能力が意味するものとは?
同作は、とある地方の海岸に漂着した正体不明の男が不安にさいなまれる人々の前に現れ、次第に人々から崇められる存在になっていく物語。企画・原作・脚本を秋元康が担当する。
「あんな奴に国を任せたら、日本の未来はどうなる?」
第7話における、新聞記者である詠美(白石)の上司・橋(橋本じゅん)のせりふだ。
前回から第2部となり、物語は政治の世界が絡み始めた。ヘミングウェイは公開討論中に総理大臣の死を予言し、それが現実のものに。ヘミングウェイは討論の前に、詠美の手帳に総理大臣がシャンデリアの下敷きになる絵を描いていた。
だが、ヘミングウェイが最初に描いたのは橋らしき人物が総理を殺す絵。詠美を不幸にしたくないからと破いたのだった。
詠美が絵のことを追究しても最初ははぐらかしていた橋だったが、新聞社を突然退社。そして詠美に、彼女の亡くなった父がつかんでいた政治収賄事件の黒幕が若手議員時代の総理だったことを明かし、冒頭のせりふを放った。
それでも橋は絵に描かれたことを企んでいたのかを認めなかったが、詠美に託したペンに実は金属が仕込まれており、暗殺計画を暗示した。
その後、外務大臣の藤沼(峯村リエ)が総理大臣臨時代理に任命されたのだが、ヘミングウェイを“預言者様”と呼ぶNPO法人「しあわせの鐘の家」代表・ローゼン(野間口徹)とつながりがあった様子が描かれた。
第六感の遺伝子を受け継ぎ、未来を変えられる能力が覚醒したヘミングウェイ。日本の未来につながる壮大な物語を予感させる展開となった。