「終わったな、もう無理なんだなと思って泣いて帰ったその日の夜ごはんを食べながら、『やめますか?』って自分に聞いたんですけど、自分が『やめない』って言ったんですよ。自分が『今までのやり方を全否定しましょう。全部捨ててください』って言ったんですね」。
その日を境に、見つけてもらうのを待つのではなく、会う人、会う人に自分から「僕を出してください。ムロツヨシです、ムロツヨシです」と売り込みを始めた。「(名前を連呼すると)候補に入るんです。『あいつがいたな』になるんです」という。
飲み会で知り合った本広克行監督に見いだされ、映画「サマータイムマシン・ブルース」(2005年)で映画デビュー。29歳になっていた。
「マイナスなことがあったらまずゼロにする」
そこからさらに6年の下積みを経て、35歳で福田雄一監督と出会い「勇者ヨシヒコ」シリーズに出演。同じ福田監督が手掛けた映画「HK 変態仮面」(2013年)を見たNHKのプロデューサーからのオファーで「ごちそうさん」出演…と、ムロが大切にする人と人とのつながりが、ムロ自身を高みへ押し上げていった。
初主演映画「マイ・ダディ」のプロデューサーは、ムロの映画デビュー作「サマータイムマシン・ブルース」のラインプロデューサーだった人物だという。
常に前向きに考え、人の懐に飛び込んでいくことで運命を切り開いたムロ。最後に林先生が「ムロさんのようにポジティブな生き方をするには?」と尋ねると、ムロは「僕はポジティブではないんです」ときっぱり。
「どちらかというと、皆さんよりちょっと“受け入れる”スピードが速いだけなんです。いろんなことをまずゼロにします。マイナスなことがあった時、すぐプラスには持っていけないけど、できる限りゼロにしちゃいます。諦めたくないですからね、いろんなことを。あきらめないためにゼロにする。できることをただ増やすだけ」と語った。
フリーアナウンサーの石井亮次は「人生訓がいっぱいあったインタビューだった」と感じ入った様子。続けて「これだけは言っておきたいんですけど、これを引き出す林修先生のインタビュー力、これが素晴らしい!」とインタビュアー・林修の実力にも賛辞を送った。
毎週日曜夜10:00-10:54
MBS/TBS系で放送
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