これまで心の拠り所でもあった「ラブ・マイ・ペガサス」のサ終と、制作現場から離れたことへの戸惑い。経営者としての使命を果たすつもりが、できなかったことへの責任感。
「もう、情熱がなくなってしまったの。乙女ゲームのことがよく分からなくなった」
“推し”がいることへの熱い思いを語っていたころのいきいきとした表情が消え、泉美が吐露した胸の内はあまりにも切なかった。これまで丁寧に心情をすくいとってきた脚本だけに、今回の泉美の心が壊れていく描写もまた胸に迫った。
乙女ゲームの世界に居場所があったはずの泉美が受けた喪失感は大きい。「俺じゃ君の支えにならないのか」という、付き合い始めたばかりの光井の言葉が悲しく響いたほどに。
SNSには「まさかこんなことになるなんて」「今週つらすぎ」といった言葉が並んだ。また、“推し”を失うことへの共感も呼んだ。
一方で、泉美の異変を誰よりも察知していたのが航だった。成長を続けてきた航に期待を寄せつつ、泉美が居場所をもう一度見つけられることを願う。
第11話は9月23日(木)(夜10:20-11:14)に放送される。会社を辞め、姿を消した泉美。社長交代で混乱する社内に不穏な空気が流れる中、航はある希望を見つける。
(文=ザテレビジョンドラマ部)
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