自分が面白いと感じたことを世の中に出す
――北山さんがかつて担当されていた「バチバチエレキテる」にはニューヨークさん、EXIT・りんたろー。さん、「ネタパレ」にはかが屋さんなどが、有名になる前から出演されていたと思いますが、スタッフとして芸人さんが売れていくのを見るというのは、どんな気持ちなのでしょうか?
みんな、売れたから面白くなったわけではなくて、やっていることの根幹は変わっていないと思います。それが世の中にどれだけ認知されるかということで、その一個のきっかけがニューヨークさんだったらM-1グランプリやキングオブコントだったと思います。かが屋さんは、初めてオーディションでネタを4本ほど見せてもらったときに、僕、「全部のコントおもしろ過ぎるやん!」と言ったんですよ。芸人さんたちが面白いと思っていることが世の中に伝わって、僕と同じように視聴者の方も「面白い」と思ってくれるのはうれしいですね。
――番組に若手芸人さんを起用する際、“ツギクル”と思うポイントはどんなところですか?
僕は、シンプルに自分が笑ったかどうかで判断しています。見た目が新しいとか、スタイルが新しいとかは、テクニックでなんとかなると思うのですが、面白いか面白くないかはそうではないと思うので、自分が面白いと感じたことを世の中に出すようにしています。
――北山さんにハマるポイントみたいなものもあるのでしょうか?
僕にハマってもどうなんでしょうか、難しいですね(笑)。なかなか変わった感じの芸人さんが好きで、オーディション会場で他のスタッフを見たら僕しか笑っていないときが往々にしてあります(笑)。ベースとして、しっかりした漫才や、東京03さんのような素晴らしいコントも好きですが、学生時代からケンコバさんのエッジの効いた荒々しいネタがすごく好きで、バッファロー吾郎さんのライブをよく見に行っていたりもしたので、そこが原因なのかもしれないです。
そういう意味では、売れていなくても面白い若手の人に光を当てたいという気持ちは強いと思います。
――今後、こういう番組を作りたいなどの展望はありますか?
ゾフィーさん、かが屋さん、EXITさんなど、「ネタパレ」で仕事をしてきた方々や、ニューヨークさんやさらば青春の光さん、シソンヌさん、チョコプラさんなど、今までお世話になっている芸人さんとコント番組、ユニット番組ができたらうれしいなと思いながら、日々、仕事をしています。
――最後に、「ツギクル芸人グランプリ2021」の優勝者や出場者に、今後期待することを教えてください。
出場者の方は、前回優勝したザ・マミィさんや、準優勝のかが屋さんたちのように、バラエティーで引っ張りだこになってくれるとうれしいです。
ザ・マミィさんもそうですが、優勝する人には運とスター性があって、この大会ではそういう部分も審査に含まれていたりするのかなと思います。それらを持ち合わせる今回の優勝者の魅力はネタで垣間見れますので、そこから皆さんが好きになってくれて、いろいろなバラエティー番組からのオファーを受けたり、視聴者の方は単独ライブなどで劇場にぜひ足を運んで応援していただけたらと思います。
9月18日(土)昼3:30-5:30
フジテレビにて放送
※放送終了後、TVer、FODにて見逃し配信予定
MC:爆笑問題
審査員長:渡辺正行
審査員:増田英彦(ますだおかだ)、元祖爆笑王、小島瑠璃子
民放5局のバラエティー番組担当スタッフ審査員:
日本テレビ:橋本和明「有吉の壁」「有吉ゼミ」ほか
テレビ朝日:舟橋政宏「激レアさんを連れてきた。」「爆笑問題&霜降り明星のシンパイ賞!!」ほか
TBSテレビ:浜田諒介「お笑いの日」「キングオブコントの会」ほか
テレビ東京:小比類巻将範「そろそろ にちようチャップリン」「家、ついて行ってイイですか?」ほか
フジテレビ:日置祐貴「IPPONグランプリ」「まっちゃんねる」「人志松本の酒のツマミになる話」ほか
ナレーション:下野 紘