佐久間P「4人のアンサンブルは想像以上だった」
――和気あいあいとした現場だと思いますが、一方で繊細なシーンもあるかと思います。そういった場面での現場の様子を教えてください。
佐久間P:そうですね、特に1話、3話の屋上のシーンは繊細でかつすごく長いシーンだったのですが、その時はそれぞれが察して適度な距離感があり、すばらしいなと思いました。
重岡さんが悩んでいる様子のときは太賀さんが声を掛けたりと、二人で話しているところはよく見かけました。そういった空気が出来上がっているんだなっていうのが、見ていて分かります。
岩崎P:重要なシーンの撮影の時、緊張感はあっても現場はピリついた空気にはならないんです。それは現場の信頼関係が出来上がっている証かなと思います。ピリッとはせず、でも子どもたちも含めてお互いが空気感を読み取っていて、「“ワンチーム”で全員で乗り越えよう!」っていう信頼関係が感じられる雰囲気ですね。
――以前、別取材で「理想通りのキャスティングができた」とお伺いしましたが、撮影が進む中で起きた、予想外の“化学反応”があれば教えてください。
佐久間P:重岡さん、木村さん、岸井さん、太賀さん、この4人のアンサンブルは想像以上だったなと思います。
特に重岡さんと太賀さんはすぐに仲良くなって、その二人の仲の良さに引っ張られて想像以上に皆さん仲良く、和やかにやってくれているので、それが画面にも表れているんじゃないかなと思います。
岩崎P:4人と子どもたちはもちろんなんですが、銀治(石橋蓮司)さんと途中で加入した黒崎(橋本じゅん)さんっていう、ちょっと大人なキャストたちが若い4人と子どもたちの中に入ってきたときの“化学反応”がとても好きです。
大人ならではの目線で彼らを見守って、導いてくれるところもあるし、逆に若い4人から受け取るものもある。いろいろな世代がいる家族の形みたいなものを、銀治さんと黒崎さんが象徴してくれているなと。4人を支えてくれている感じもあって、この“化学反応”が好きですね。