視聴者からも感動の声「涙が止まらなかった」
百音がどんな気持ちで涙を流したのか、その胸の内はまだはっきりとはわからない。だが、菅波の「また言うの?『何もできなかった』って」という言葉に送り出された百音は、島に向かっている時間を少なからず“あの日”と重ねていたはずだ。
今度こそ、自分にできることをしなければ…。そんな思いに駆られながら到着した百音を待っていたのは、予想外の笑顔。島も、人も“あの時”と同じではない。島には橋があるし、人には苦境でも明るく笑える逞しさがある。そのことにほっとしたからこその涙ではなかったか。そして、橋を渡ってその日のうちに駆けつけた百音自身も、ただ見ていることしかできなかった“あの日”とは違う。
視聴者からも、「橋を渡ってきた、と言った百音に涙が止まらなかった」「今度は逃げずに踏み出した、そのことにホッとする涙でもあるんじゃないかな」「嬉しいも悔しいも切ないも悲しいも混ざり合ったような百音の涙に打たれた」「なんて美しい涙…涙腺崩壊」といった声が寄せられ、言葉で説明するのではなく、表情と流れる涙で百音の感情のひだを表現した清原の演技に、「表情でさまざまなことを伝えてくれる素晴らしい女優さん」「みごとな演技、胸がいっぱいになった」といった声が上がった。
百音が自分の過去と向き合った第92話。9月22日(水)放送の第93話では、その翌日、百音がカキ棚の被害を目の当たりにする場面が描かれる。