昨年8月に開催された芸歴20周年記念のオール新ネタライブ「佐久間一行SHOW 2016『NOW』」を中心に、2016年に行ったコントライブから厳選したネタを収録したDVD「佐久間一行SHOW2016 ~NOW~」が3月22日に発売。そして、Twitterで連載していた漫画「ふでばこ君」の書籍版を4月5日(水)に刊行。リリースラッシュで注目を集める佐久間一行に、各作品の見どころと、21年目に突入した今の心境を聞いた。
――まずはDVDの見どころを。
「20周年の“これまで”と“今”が詰まった2枚組です。内容は、去年やった『NOW』っていうライブが中心なんですけど、最初は今までのネタのベストセレクション集にしようかとも思ってたんですよね」
――それだけ、『NOW』というライブに手応えがあったということ?
「そうかもしれないですね。『NOW』っていうタイトルは、20周年の今だからできる最新のことをやろう、という意味なんです。これまでずっと吉本の劇場のルミネtheよしもとで単独ライブをやってたんですけど、20周年だし、一回どーんとやってみようという感じで、初めて外に出て、恵比寿ザ・ガーデンホールという劇場でやりました」
――キャパ800名の大会場で2公演。いつも大きい劇場ということで、ネタや演出に違いはありましたか?
「今回、ステージに階段を作ったんですよ。いつもより天井も高いし、幅も違うので、何ができるんだろうと思ったときに、階段を使った『一番楽しいところ』っていうコントを思いついて。“階段”は、このライブのテーマでもあるんです。20周年で20段上がっていくっていう。あと、『何をやっているのかわからないが演出ですごいと思うしかないSHOW』っていうコントもぜひ見ていただきたいです。意味は分かんないけど、とにかく照明とか音とか演出がすごいっていうだけのネタなんですけど(笑)、これも広くて照明設備がすごい、この劇場だからこそ生まれたネタだと思うんで」
――「一番楽しいところ」は、“クライマックスのちょっと前が一番楽しいところ”という歌ネタですが、芸人・佐久間一行の人生は、今はどのあたりですか?
「一番楽しいところは、常に今じゃなきゃいけないなって、そうでありたいなという感じですね。このコントを見た知り合いが『最初はただ面白いんだけど、後半、いろんな意味合いを感じさせるな』って言ってたんです。“ここにずっといたいんだけど、そういうわけにもいかないから次に行かないと”っていう歌なんですけど、このライブをやるにあたって僕がいろいろ考えたことが歌詞に表れたって感じかもしれないですね」
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