天海にとっての田所とは…
そんな天海が信頼する経産省の常盤紘一を松山ケンイチ、国民からの支持率が高い総理の東山栄一を仲村トオル、突如“沈没の危機”を訴える地震学者の田所雄介を香川照之、週刊誌記者の椎名実梨を杏が演じる。
「松山くんはものすごく魅力的な人で、役と同様に僕自身も彼に助けてもらいました。杏さんはすごく明るい方なので、会うと元気をもらえて、役ではどんどん関係が変わっていき、撮影していて楽しかったです。トオルさんは、アツい東山総理にピッタリの方でした」
そして、小栗いわく“ザ・日曜劇場”の香川との撮影については――。
「田所博士とは核心を突いた話をすることが多いんですけど、彼は天海にとって、日本未来推進会議のメンバーよりも緊張せずに過ごせる相手なのではないかと思います」
田所と対峙する天海がどんな表情をしているのか、放送で確認したい。
「原作や過去の映画は日本がものすごく頑張っていた時代に生まれました。今とは状況や環境が異なりますが、たとえ現代でも考えなくちゃいけない環境問題も描かれていますので、何か一つ、明日からこれだけ改善してみようかな?などと感じていただけたら…。あくまでフィクションですので、そこを楽しんでいただければいいなと思います」
取材・文=及川静
※取材は2021年4月に実施したものです