16年ぶりの続編として注目を集めた「ドラゴン桜」で、“東大合格”間違いなしの成績ながら、家庭に問題を抱える優等生・小杉麻里役で出演し、一気に知名度を高めた志田彩良。その彼女が主演を務める映画「かそけきサンカヨウ」が10月15日(金)に公開される。
本作で志田が演じるのは、幼い頃に母親が家を出ていき、それ以来、父親(井浦新)と二人で暮らしている高校生の国木田陽。友達と遊びたい盛りの年齢にも関わらず、夕方になれば父親のために食事を作り、自分で家事のすべてを一人でこなしている、いわば“早くに大人にならざるを得なかった少女”だ。
現場で感じたことをそのままに伝えたい
そんな彼女の心を揺るがすのが、父親の再婚。突然現れた父親の再婚相手と幼い妹に、平気な顔をしつつも、とまどいを隠せない陽。その彼女の心の変化を演じるにあたり、志田は「最初は10代ならではの彼女の繊細さをどう演じればいいのかと考えていたのですが、現場で感じたことを表現し、そのままに伝えたいと思いました」という。
普段は「役について深掘りしてしまう」という志田だが、そんな彼女から自然な演技を引き出したのは、これまで「パンとバスと2度目の恋」(2018年)、「mellow」(2020年)でも彼女を起用してきた今泉力哉監督。志田自身「今泉監督の現場に参加させていただくたびに演技が好きになります」と言い、今回、その今泉作品で主演を務めることについては、「『パンバス』の打ち上げのとき、『いつか志田さん主演で映画を撮りたいです』と仰っていただきました。それ以来、私の中では今泉監督の作品で主演することが一つの目標になっていたのですが、まさかそれがこんなにも早く実現するとは思っていなかったので、本当にうれしかったです」と語った。
TCエンタテインメント
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