黒柳と太田の対談は、TBS放送センター内のスタジオで収録された。プライベートで向田と親交があった黒柳は、向田とのエピソードの数々を披露。
向田の家に入りびたり手料理をいただいていたことや、黒柳が出演したTBSのラジオドラマのせりふ「禍福は糾える縄の如し」の意味を向田に聞いた時のこと、向田家の留守番電話に黒柳が連続9回メッセージを残した話など、二人の親交の深さが伺い知れるエピソードが続々と登場する。
また、スタジオには向田が生前着用していた洋服が並べられ、番組冒頭、それを目にした黒柳が涙ぐむ場面も。さらに、黒柳がエピソードを語ったラジオドラマの音源を、TBS放送センター総合資料室から発掘。思い出の作品の音源を聴いた黒柳の反応に注目だ。
一方、太田は向田を敬愛し、彼女の魅力を存分に書き尽くした著書「向田邦子の陽射し」も手掛けているほど。そんな太田は自分がコメディアンになりたいと思ったきっかけを、ドラマ「時間ですよ」の堺正章だったと明かす。また、「向田邦子さんのすごさは『説明ぜりふのない脚本』。自分はすべてを言葉で説明してしまうけれど、話せば話すほど向田邦子さんが遠くなる気がする」と語る。
また、女優の美村里江、酒井若菜、小説家の小川糸はVTRで出演。向田への思いを語る。ほか、「七人の孫」(TBS系)、「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」をはじめとする、TBSで放送された数々の名作ドラマの名シーンを振り返る。
「寺内貫太郎一家」を子供の頃見てハマっていた身としては、向田邦子さんという比類なき作家の
魅力の一端でも、この番組で伝えられたら何よりです。黒柳さんと太田さんのトークがとにかく秀
逸!特に、向田作品にまつわる黒柳さんの意外な一言に、心打たれました。
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