シム・ウンギョン「より責任感を持って作品に取り組まなければ」
――バンド「Indigo AREA」のメンバーとしてキーボードを弾いたり、歌を歌うシーンも登場しますが、手応えはいかがですか?
韓国で出演したドラマ「のだめカンタービレ」(2014年)でピアノを弾くシーンを撮った経験があります。小学生の時にピアノを習っていましたが、現在の自分がクラシックの曲を全て演奏することは難しいと感じたため、教えてくださる先生から手の動きや表情のつくり方を学び、自然に見えるように練習しました。
今回も先生からいろいろと教えていただきましたが、クラシックではなくロックバンドでの演奏ですので、体の動きや表情でロックっぽさを取り入れることを意識しました。歌唱シーンも楽しく撮影できました。ロックっぽさをどう声で表現するかを考えながら、ボーカルの先生とも相談し頑張って練習しました。
――シムさんは、映画「新聞記者」で「第43回日本アカデミー賞」最優秀主演女優賞を受賞されましたが、それ以降日本の作品に対する考え方、取り組み方に変化はありましたか?
より責任感を持って作品に取り組まなければ、という気持ちになりました。日本語ももっと頑張って練習したいですし、お芝居にも深みを出していけたらなと思っています。自分が演じる役については自分が一番知らないといけないということを改めて感じるきっかけにもなり、撮影現場でも、時々自分の方から監督にアイデアを出して、話し合いながら演じることもあります。
――ショックなことが重なったジュニが海に逃げるところから物語は始まりますが、シムさんは何か辛いことがあった時など、どのようにして気持ちを切り替えていますか?
私も気分転換に海に行きたいなと思うことがあります。今はお台場の海がお気に入りで、行くたびに癒されています。