<永瀬廉>“捨て身”の演技も!「モネ」亮役で見せた“俳優としての凄み”

2021/10/16 07:30 配信

ドラマ コラム レビュー

「おかえりモネ」第106回 船を買おうと考えている亮(永瀬廉)。まだ20代前半なのに3000万のローンを組むとは頼もしい(C)NHK

“朝ドラ”こと連続テレビ小説「おかえりモネ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)の第22週「嵐の気仙沼」(10/11-10/15)で主人公・モネこと百音(清原果耶)の同級生・りょーちんこと亮(永瀬廉)の乗った漁船が嵐に巻き込まれた。百音や父・新次(浅野忠信)の助けもあって無事帰ってきた亮はこれまで抑えていた感情を吐露。このシーンでの様々な思いが入り交じり噴出する演技は、約半年にわたる「モネ」の放送の中でも、飛び抜けて印象的なものだった。今回は“俳優”永瀬廉の魅力を、フリーライターでドラマ・映画などエンタメ作品に関する記事を多数執筆する木俣冬が解説する。(以下、一部ネタバレが含まれます)

アイドルグループKing & Princeとしても活躍


おかえりモネ」で重要な役割を担っている永瀬廉はジャニーズ事務所所属で、アイドルグループKing & Princeの一員としても活躍している。“王様と王子様”という名前の重責に負けず堂々として華麗なパフォーマンスを見せてくれる永瀬。

おかえりモネ」では女性に紳士的な振る舞いをする人物・及川亮を担当している。ドラマの序盤、百音の妹・未知(蒔田彩珠)をスマートにフォローしたり気遣ったりする亮の“モテ仕しぐさ”はSNSでも話題になった。

いついかなる時も穏やかで優しくて見た目も麗しい亮。だが震災で母と家を失い仮設住宅暮らしを余儀なくされた上、父が自暴自棄になって漁師の仕事を辞めてしまうという辛い境遇である。

愚痴ひとつこぼさず気丈に漁師として生活してきた亮が一度だけ(第16週)、自暴自棄になって漁師をやめようとしたことがあった。でもすぐ気を取り直して励んでいる。

土地柄、同世代はみんな車をもって移動に活用している中、ひとり我慢して貯金をして(20代前半で500万も貯めていることがSNSで話題に)いよいよ自分の船を中古ながら買う段になった時も、父親の好きなタイプの船を選ぶという健気さには、未知でなくてもなんとか力になりたいと思ってしまいそう。

関連人物