――では、前シリーズのお気に入り、もしくは印象的だったシーンと言えば、第4話ですか?
阪口:ツーマンセルも良かったけど、第6話のネジとのやりとりも楽しかったですし、第5話のアリギュラ(こおろぎさとみ)も面白かった。こおろぎさんの世界が爆発していて、最高にかわいかったですね。
内田:ハマーとブローディを掛け合わせている時のシーン、面白かったですよね。
阪口:シーン自体は比喩的で「グロいことになってるんだろうな」と思うんですけど。アニメオリジナル部分の、レオとホワイトの恋バナを絡めて、アリギュラが恋する乙女(?)になっていたので、収録では楽しそうでかわいかったです。
内田:戦闘シーンとか動きの多いシーンだけじゃなくて、第3話の「プロスフェアー」のシーンは頭脳戦にもかかわらず、普通なら動きの少ない絵や心情も目まぐるしく動いていて、「血界戦線」だから見られたシーンだと思いました。
阪口:せりふで引っ張っていく感じで、「ベテランすごい!」って思いましたね。それに、どんなキャラもキャストの手を抜かないんですよ。第5話に出演している飛田(展男)さんや(三宅)健太くんが「これ!?」って思うキャラを演じていたり、第4話に出演している置鮎(龍太郎)さんは「しゃべってないんじゃないの?」と思うせりふ量だったり、第7話のグレゴールも(高橋)広樹くんだから「かっこつけてたのに、やられて面白くなる」みたいな。
内田:本当に豪華過ぎですよね。全編通して気になるシーンが多すぎて、逆に絞れないです。
――ベテランの方も多い現場ということで、学ぶことも多かったのでしょうか?
阪口:雄馬くんとか若手からも奪えるものは奪おうと思ってますよ(笑)。でも、この現場では盗もうと思っても「わー、すげぇなぁ」って思っているうちにただの視聴者になっちゃってるんです。誰がレストランの従業員に、(中田)譲治さんがいると思いますか!?
内田:他の作品なら、いわゆる“ラスボス”みたいなキャラを演じる方たちが、この作品だと“ちょっとやられるキャラ”とかを演じてますからね。展開に直接的な表現を使ってなくても、きちんと伝わっているし、雲の上過ぎてその場で堪能してしまいます。
阪口:皆さん、せりふに説得力がありますよね。完成した映像も音も劇場版を見てるようなクオリティーで。スタッフさんたちが頑張ってくださっていたのが分かるので、僕たちはいいかげんなことができないし、それに負けないものを出し切れたと思います。
――最後に、新シリーズへの意気込みをお願いします。
内田:…本編中にしゃべる!(笑)
阪口:モブ(一言だけの脇キャラなど、その他大勢)で意外と出てるよね?
内田:イカとか、ちょこちょこ出てましたね(笑)。そういう異形のものたちで、どんなキャラが出てくるのか、演じられるのかも楽しみにしています。
――ソニック以外でも活躍したい…と?(笑)
内田:1番はソニックで頑張ります!!
阪口:ソニックは10パターンくらい収録したのを使えば?(笑)
内田:何パターンでも出しますよ~だから、現場にこさせてぇ~(笑)。
阪口:(笑)。僕はスタジオに入ったら、普通に“異常な日常”が始まるんだろうなぁと思っています。TVシリーズが終わって、一度落ち着いたキャラとしての思いやテンションをもう一度引き上げる作業は必要になると思いますが、そこは特に心配していません。「血界戦線 & BEYOND」は、より各キャラにスポットが当たったストーリーが展開すると思うので、出る側の僕もスティーブンファンとして楽しみにしています! 新シリーズまでの間、原作やBlu-ray BOXを見て、スティーブンをいっぱい見ていただいて…。
内田:やっぱり、スティーブン推しですね(笑)。
阪口:もちろんクラウスとか、K・Kとかにも注目していただいて。われわれは、にぎやかしなんで…あ、あとはザップとか(笑)。原作を知っている方なら「ここかな?こっちかな?」と想像しながら新シリーズにも期待してください!
衣裳協力:コスパ/中外鉱業
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