崎山蒼志、話題のドラマ主題歌をリリース! 「もっと音楽の勉強がしたいんです」

2021/10/20 12:00 配信

音楽 インタビュー

配信シングル「風来」をリリースする崎山蒼志  撮影=藤田亜弓

10/22(金)配信のシングル「風来」はドラマ「顔だけ先生」(フジテレビほか)の主題歌。いきものがかりの水野良樹との共作によって作り上げられた、とても華やかなストリングスアレンジとキャッチ―なメロディーが印象的なミドルバラードだ。

「水野さんが主宰されているHIROBAというプロジェクトのOTOGIBANASHIという企画内の『透明稼業』っていう曲で僕が歌唱で参加させていただいたんです。そのつながりもあって水野さんと共作することになりました。それで、『顔だけ先生』のテーマや話を受けて、僕が先に歌詞を書いて水野さんがサビを付けてくださって、やりとりをしていきました。いきものがかりさんは小学校の頃から聴いてきたグループですし、合唱の曲として歌ったことも何回かあって。そういう方と一緒にやるのはすごくありがたかったです。
その後、ドラマの台本も読んで、すごく面白くて。神尾楓珠さん演じる遠藤先生はすごく不思議な人で。勤めている高校でうまくいかないこともある中で飄々としてる印象を受けましたし、わがままにも思えるんですけど、純粋で周りの人たちに影響を与えて高校の空気を変えていく。今までのタイアップ曲は、主人公の気持ちに寄り添ったり、物語を第三者の視点で見て思ったことを書くことが多かったんですけど、今回は周りの人が遠藤先生に惹かれていく様を歌詞に書きました。遠藤先生の好きなところをやるっていうところは僕と通じるのかなと思いました。でも僕は結構周りが気になったりするので、周りを気にしない遠藤先生のことは『強えー!』って思いました(笑)」

「風来」はこれまでの楽曲の中でも随一の華やかさを持つポップソングだが、崎山ならではの“違和感”も絶妙に入り混じっている。

「水野さんのソングライティングはものすごくて。普遍性の中に水野さん節があって。『あ、ここで止まるんだ』とか『ここで繰り返すんだ』って思う和音進行があったり。やっぱりメロディーを強く意識されてるのかなと思いました。今回僕はギターも弾いたんですけど、サビの水野さんのコード進行とかも自分にはないものなのですごく勉強になりました。僕は違和感が入っているものがすごく好きなので、華やかなアレンジの中でもノイズを入れて欲しいってリクエストして。よく聴くと、『ギー』っていう音が入っているんです。あと、サビで盛り上がってくるところのドラムのフィルも変な感じで。自分の声にも不思議さがあったりすると思うんですけど、そういう違和感にはこだわりました」

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