吉高の魅力は“眉毛の芝居”
――吉高さんがインタビューの中で、新井さんに「新たな一面が見たい」とお声がけいただいたと仰っていましたが、撮影が始まってみて吉高さんはいかがですか?
もう随所に「天才なのか?」って思う部分があります。第1話で血だらけになった服を燃やすっていうシーンがあるんですが、このシーンの表情がすごいんです。
これの何がすごいかって「よーい、はい」って言う直前まで、めっちゃ笑っているんです。なのに撮影が始まった瞬間、涙をポロっと流すんです。泣こうとする様子もないまま涙がどんどん流れているんですが、どうしたらそうなるんだろうって不思議で。
吉高さんは“眉毛の芝居”っていうか、とある言葉に反応して目元がピクッて動くんです。それってきっと無意識になっているものだと思うんですが、そういう細かな表情がうまいなって感じています。
――松下さんはいかがですか?
松下さんの演じる大輝は好青年だけど、少し無骨な男らしい性格です。過去パートでは、恋に奥手なタイプだけど「好き」っていうときはしっかりと伝えられる男らしさもあり、現代のパートではちょっと無骨に、荒っぽい感じでやっていこうと本人にも伝えています。
陸上競技をやっているという役なんですが、本人がそんなにスポーツが得意ではないと聞いていました。でもかなり走り込んでくださって、青山学院大学にも通って、日にも焼けて。陸上のシーンは3日間かけて撮影したのですが、松下さんはずっと走っていました。それでもフォームが崩れることなく、お芝居をされていたので“陸上部”っていう感じがちゃんと出ていたなと思います。
あと、第1話に松下さんが梨央の父・達雄を演じる光石(研)さんと車で「お前らそんな関係やったんか!」と話すシーンがあるんですが、つい「うちの娘をもらってくれ!」って思っちゃうくらい“婿にしたいNo.1の表情”をしてくれています(笑)。
台本上だとさらっとしたシーンになっているんですけど、映像で見ると絶妙な照れ方というか、本当に生々しく、日常的なお芝居をしてくれるのでよかったなと思いました。
――井浦さんはいかがでしょうか?
井浦さんは「アンナチュラル」の中堂の役は偏屈な役だったのですが、今回の加瀬という人物は仕事をしっかりとこなすけれど、梨央の前では心を許している、その様子を上手に演じ分けていただいています。“優しい感じで”ってリクエストしているんですが、癒やされますね。中堂を演じているときとは違う大人の魅力が出ています。
加瀬は女性スタッフにも人気で、大輝と加瀬どっち派が多いんだろう。視聴者の皆さんにも、どっち派か教えてほしいですね。
■「最愛」公式Instagram:saiai_tbs
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