「相棒」だからこそ描けた壮大なスケール
「season19」から連なる”国家の深き闇”が第3話でようやく最終決戦を迎える。正直な話をするとここまでの道のりはとんでもなく長かったし、右京(水谷豊)と亘(反町隆史)と一緒になって事件のことを考える日々を過ごしていた。
でも全てを見終わった瞬間には、夢中になって「相棒」のことを考えていたその日々を後悔することは一切なかったし、むしろ自分もなんだか「特命係」になれた気分で喜びさえあった。
「相棒」だからこそ描けた壮大なスケール。その全てを全視聴者が納得するということはかなわないのかもしれないが、私個人はすごく満足し、右京たちとともにこの最終決戦を迎えられたことは何よりも達成感があった。
”内閣官房長官・鶴田翁助(相島一之)を追い詰めようと奮闘する右京らは、青木(浅利陽介)の力を借り、何度か仮想世界へと足を運ぶことになる。そこで特命係は鶴田らと緊迫した会話を繰り広げる。
緊迫した会話の裏では、ぞれぞれが相手を追い詰めるような行動をするなど手に汗握るような展開へと向かう。VR空間でのこのやりとりは今回の大きな見どころの一つと言える。