吉高由里子主演のドラマ「最愛」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)の第3話が10月29日に放送された。15年前の失踪事件と現代の殺人事件の真相に迫っていくなか、主人公・梨央(吉高)と向き合う二人の男性の姿が視聴者の心を震わせた。(以下、ネタバレがあります)
梨央と大輝と加瀬の15年の月日
同作は、殺人事件の重要参考人となった実業家・梨央(吉高)と、梨央の初恋の相手であり事件の真相を追う刑事・大輝(松下洸平)、あらゆる手段で梨央を守ろうとする弁護士・加瀬(井浦新)の3人を中心に展開するサスペンスラブストーリー。
加瀬のナレーションから始まった第3話。「人に見返りを求めてはいけない、求めなければ誰かを憎むことも、さげすむこともない。それが生きていくうえで一番大事なことだ。そう教えてくれた父と母は早くにこの世を去った」。社会に出た加瀬は、梨央の母・真田梓(薬師丸ひろ子)の会社で働き、真田家のいわば“家族”の一人といわれる存在になった。
加瀬は、15年前に上京してからの梨央を知る。「言いたいことがあったら私に話してください。この家では私があなたを守ります」と告げた加瀬は、梨央の弟・優が15年前の自分の罪を思い出したことで失踪し、その後に梓によって居所が見つかっても梨央に会うことを拒絶したとき、慟哭する梨央に寄り添った。梨央が真田ウェルネスの社長になってからは法務部に所属する弁護士として守っている。そこには見返りを求めない思いだけなのか…。
一方、大輝は岐阜にいた高校時代の梨央を知るものの、上京してからの15年は知らない。しかも再会は重要参考人と刑事という立場。第2話ラストから続く第3話のはじめのシーンは、「友達として話したい」と言って梨央の行きつけの鉄板焼き店に行くも、人の顔をじっと見て話す刑事のクセを梨央に指摘された大輝。そこでの会話は刑事として上司に報告するのだった。かつて梨央を好きだった気持ちはもうないのか…。
鉄板焼き店で大輝は梨央の向かいの席だったが、大輝が帰ってから駆け付けた加瀬は梨央の隣にストンと座った。15年という年月の距離感が表れているかのような二人が、その後、梨央のピンチに立ち向かった。