田辺桃子、明るい性格の盲学校生を好演!「自分じゃなくなる瞬間が生まれる」演じる際に心掛けていることとは?<恋です!インタビュー>

2021/11/10 05:00 配信

ドラマ インタビュー 独占

相談しながら作り上げている

【写真を見る】肩あきニット&ミニスカートで、演じる空のファッションを楽しむ田辺桃子撮影=阿部岳人

――空は視野が欠損するタイプの弱視ですが、どのように演じているのですか?

特殊なコンタクトレンズなどを使うわけではないので、本当に見えない状況を作れるわけではないですが、盲学校で教わったり、現場でもご指導いただいているので、見えない方の現実問題をお届けしたいと思いながら演じています。どう表現するかは確かに難しいところではありますが、先生方が本当にお優しいので、その都度、相談させてもらっています。例えば、“リアルな感じはこうかな?”というふうにご指導くださるんです。空はとても素晴らしい子なので、難しさよりも彼女を演じられる喜びのほうが大きいです。

――盲学校に行って、驚いたことはありましたか?

最初に衝撃を受けたのは、空と同じ見え方の先生の歩くスピードがとても速いことでした。学校内は白杖なしで歩くのですが、慣れている場所では空間把握ができているので速いんです。階段の段数は全部頭に入ってらっしゃいますし、要所要所で手すりに触れたりすることがルーティーンになっていて、気付いたら、私のはるか前に行ってらっしゃったんです。学校ではたくさんのヒントをいただくことができました。

――空のファッションはとてもカラフルですてきですが、そういった色味のチョイスは見えやすさを重視したものでしょうか?

いえ、そんなことはないんです。空と同じような見え方の方にお話を聞いたら、ファッションは見えやすいものを買い揃えるのではなく、純粋に自分が着たいものを着ていると仰っていました。私も始めはパキッとした色味を選んだり、パーツによって色を揃えて選びやすくしているのかな?と思ったんですけど、そんなことは全然なく、自分の好きなファッションを楽しめていることを知りました。皆さん、それぞれに好きなファッションや髪型をしていて、自分らしくしているんだという部分も伝わったらいいなと思います。

――演じている空はファッション同様にとても明るい子ですよね

そうなんです! 空は強靭な精神力を持っているので、私自身も原作漫画を読んで元気をもらいましたし、これはユキコも空を好きになるよな!と思いました(笑)。