橋本愛“千代”『痛かったら泣いてもいいんだ』聖母の微笑に視聴者感動<青天を衝け>

2021/11/08 11:26 配信

ドラマ

橋本愛“お千代”の存在感が圧倒!(C)NHK

吉沢亮が主演を務める大河ドラマ「青天を衝け」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)。11月7日に放送された第34回「栄一と伝説の商人」は、栄一(吉沢)の妻・千代(橋本愛)の心の美しさと芯の強さが際立った回。身寄りのない子どもたちへの慈愛に満ちた表情に、視聴者からは感動の声が上がった。(以下、ネタバレがあります)

同作は、“日本資本主義の父”と称され新一万円札の顔としても注目される実業家・渋沢栄一を主人公に、近代日本の歩みを描く。第34回では、栄一が伊藤博文(山崎育三郎)の依頼で“東京商法会議所”を作る展開が描かれた。三菱商会会頭・岩崎弥太郎(中村芝翫)も登場し、商業で国を豊かにしたいという栄一と金儲けしたい岩崎の思惑が真っ向から対立した。

そんな日々の中、栄一の家には書生が住まうようになっていた。そのうちの一人が、貧困層から社会的地位の高い栄一に向けた恨み言が聞こえる、と千代に報告。「お屋敷を狙うものもいるらしい」と打ち明けた。

「江戸の昔じゃあるまいし。賊とやり合って犬死にするなんて、文明を知らぬ時勢遅れのすることだ」。書生たちの軽口を聞き、千代が毅然と言い放った。「今を生きる若い者が、争いごとをただ高みから他人事のように見物し、文句だけを声高に叫んで満足するような人間に育ったのだとしたら…なんと情けないことか」。

兄・長七郎(満島真之介)と弟・平九郎(岡田健史)を江戸の時代に亡くした千代からしてみれば、我慢のならない言葉だったのだろう。書生たちは、千代の強い言葉を聞いて「お恥ずかしい限りです」と頭を下げた。