滝沢カレン、夢の女優業&リーダー役に大感動「一番キュンとしたのは遠藤憲一さん」<「土竜の唄 FINAL」の女たち>
三池監督に“かっこいいリーダー”を見た!
――三池監督からはどんな演技指導がありましたか?
滝沢 仕草、まばたき、口の開け方…全て三池さんのものと言っていいくらい、教えていただきました。「空気を作り出すのがサーモンだからな」ってずっと言ってくれて。サーモンさんは誰かに賛同します!というキャラじゃないと言われたんですね。弱さが見えていると、「もっとこう!」と実際にやってくださるんです。私はそれを伝授していただくという感じで進んでいきました。
――サーモン役は、リーダーを目指す上でも参考になる経験だったのでは?
滝沢 そうかもしれません。リーダーになりたいっていう小学生からの気持ちが、ここにきて違う形でやってきて、三池さんに「リーダーってこういうものなんだ」って教えていただきました。自分の中の“かっこいいリーダー”の骨が、ポンポンってレゴのように重なっていきました!
映画を届ける側へ…サーモン役は「絶対に大切にしたい出会い」
――演じる役柄とご自身との共通点は見つかりましたか?
滝沢 恐れ多くて自分の口からは言えないくらい、サーモンさんは完璧なので…。髪の長さも全く違いますし、似てるところがないって言ったら失礼にもなるし。でもサーモンさんを演じたことで、「サーモンさんみたいな強い女性になりたいな」と思うようになりました。これからサーモンさんと私は違う世界を生きていくんですけど、この出会いは絶対に大切にしたいですし、サーモンさんから学んだことはこれからの私の大きなものになっていくと思います。
――撮影現場で驚いたことや感動したことは何ですか?
滝沢 一番の感動はやっぱり三池監督です。すっごく気さくで優しくて、分からないことを分からないと恥ずかしがらず言える空気を作ってくださいました。私はずっと三池さんの作品を見る側だったんですけど、手が届かないような人のおうちに行くときって、本当はめちゃくちゃオシャレしたいじゃないですか。一番いい服を着て、一番かわいい自分で行きたいって思うかもしれないけど、今回は自分のかっこ悪いところも見せて、裸で行きました!という感覚でした。三池さんはそれでも門を大きく広げて「どうぞいらっしゃい」と言ってくださるような方だったので、“楽しい”がこんなに強くなったのは、三池さんのおかげなんじゃないかなって思います。
■映画「土竜の唄 FINAL」
2021年11月19日(金)公開
配給=東宝
監督=三池崇史/脚本=宮藤官九郎/出演=生田斗真、鈴木亮平、岡村隆史、菜々緒、滝沢カレン、吹越満、遠藤憲一、皆川猿時、岩城滉一、仲里依紗、堤真一ほか
(C)2021「土竜の唄」製作委員会 (C)高橋のぼる・小学館