上白石萌音、深津絵里、川栄李奈がヒロインを務める連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。11月16日に放送された第12回では、橘安子(上白石)と雉真稔(きじま・みのる=松村北斗[SixTONES])の恋に切ない展開が訪れ、注目を集めた。(以下、ネタバレがあります)
今週は第3週「1942-1943」を放送中。第12回では、稔が両親にあらためて安子との結婚を願い出るが、逆に世間の厳しさを教えられてしまうという展開が描かれた。
安子を呼び出し、「二度と稔に近づかないで」と宣告した母・美都里(YOU)。ことの顛末をきぬ(小野花梨)から聞いた稔は、母に「彼女を侮辱するな!」と声を荒げ、居ずまいを正して父・千吉(段田安則)に「僕は彼女と、安子さんと一緒になります。父さんや母さんがなんと言おうと、僕は安子さんと一緒になります」とあらためて訴えた。
だが千吉は、戦争に乗じて会社を大きくしようと目論むほどのやり手経営者。「分かった。そこまで言うんなら、おめえの好きにしたらええ。その代わり、家を出え。雉真の名を捨てて、あの菓子屋の婿になりゃあええ」と突き放した。「お前の惚れたその安子いうおなごを、どねんして食わせていくつもりなら」と現実を突きつけられ、優秀な稔といえども言い返すことはできない。
安子に会いに来ても「戦争が終わったら、大学卒業したら、きっと…」と言葉を濁す稔。安子はその態度から状況を察し、「間違うとったんです、最初から」「長うて甘え夢を、見続けてしまいました」と、稔に別れを告げた。
NHK出版
発売日: 2021/10/25