さそうあきらの音楽漫画を映画化した「ミュジコフィリア」。本作で映画初主演を務めた井之脇海は、天性の音楽の才能を持ちながらも、父と兄へのコンプレックスから音楽を憎んできた主人公の漆原朔を演じる。
――まずは、原作を読んだときの率直な気持ちを教えてください。
原作は現代音楽に関わる学生たちのお話で、音楽に対して心の赴くままに生きている姿がステキだなと思いました。僕が演じた朔は、いい意味で子供で、純粋で無垢。だからこそ、音楽を憎んでいたのにもかかわらず、大学で現代音楽研究会の人たちと出会い、踏み込まないでおこうと思っていた領域にも飛び込んでしまう。そういう真っすぐさのあるキャラクターで、彼の成長の原動力となるのも音楽なんです。
僕自身も音楽が大好きですが、ここまで音楽とちゃんと向き合う役は初めてでした。現代音楽に触れたのも今回が初めてで、そこは朔にリンクしていたので、その喜びをうまく表現できればいいなと思いながら演じていました。
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