「現代音楽は制限がないから新しい音、新しい音楽が生まれる」
――現代音楽というジャンルは、一般的にはあまりなじみがないように感じます。
僕も最初はピンとこなかったです。劇中でも使われている“未聴感”という言葉があるのですが、クラシックやポップスの場合はコード進行などの関係で、どこか聴きなじみのある音楽が多いと思います。でも、現代音楽にはその制限がないので、新しい音、新しい音楽が生まれます。
今回は京都市立芸術大学の方たちが協力してくださっているのですが、1曲出来上がるごとに「こんな音は聴い たことがない」というものばかりで、すごく魅力的なジャンルだなと思いました。それはきっと映画を見てくださる方にも伝わると思います。
――劇中では、見事なピアノ演奏も披露していますね。井之脇さんは、小さい頃にピアノを習っていたんですよね?
幼稚園から小学校3~4年生までしか習っていなかったのですが、僕が12歳のときに出演した映画「トウ キョウソナタ」(2008年)でもピアノの才能を持つ少年の役で、その後、朝ドラ「ひよっこ」(2017年NHK総合ほか)でもピアノに触れる役だったので、ピアノに縁がある人生なんだなと(笑)。
一人暮らしをするタイミングで一度はピアノを手放したんですが、結局また買い直して、今は電子ピアノが家にあります。キッチンの向かいに置いているので、お湯を沸かしているときなんかに、弾いたりしています。
今回の映画では朔が京都の賀茂川沿いでピアノを弾くシーンがあるのですが、やっぱりキッチンの向か いで弾くのとでは全然違いますね。ものすごく気持ち良かったです!
11月12日(金)京都先行公開/11月19日(金)全国公開
出演:井之脇海 松本穂香
川添野愛 阿部進之介
縄田カノン 多井一晃 喜多乃愛 中島ボイル 佐藤都輝子
石丸幹二
辰巳琢郎 茂山逸平 大塚まさじ 杉本彩/きたやまおさむ 栗塚旭
濱田マリ 神野三鈴
山崎育三郎
監督:谷口正晃
脚本・プロデューサー:大野裕之
原作:さそうあきら「ミュジコフィリア」(双葉社刊)
主題歌:松本穂香「小石のうた」(詞・曲:日食なつこ)
主題ピアノ曲:古後公隆「あかつき」「いのち」
配給:アーク・フィルムズ
公式サイト:musicophilia-film.com
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