映画「MOTHER マザー」(2020年)で鮮烈なデビューを飾った若手俳優の奥平大兼が、映画「マイスモールランド」(2022年初夏 全国公開)に出演する。奥平は「映画からはじまったという気持ちはあるので、その現場に2年ぶりに戻ってきたということで新鮮な気持ちになりました」と心境を語る。
映画「マイスモールランド」は、是枝裕和が率い、西川美和が所属する映像制作者集団「分福」の気鋭の若手監督・川和田恵真監督の商業映画デビュー作。
幼い頃に日本に渡り、日本で育った17歳のサーリャがあるきっかけで在留資格を失い、日常が一変する中でアイデンティティに葛藤し、成長する姿を描く。日本、ドイツ、イラン、イラク、ロシアのミックスという 5 カ国のマルチルーツを持つ主演の嵐莉菜が在日クルド人の女子高生を演じる。
奥平は、サーリャと出会う東京の高校生・聡太を演じる。在日外国人が在留資格を失うと、働くことができなくなるばかりか、居住している地域を出ることができなくなる。そのためサーリャは、奥平大兼が演じる東京に住む聡太へ会いに行くことができなくなる。
「クランクインの直後は迷いがありました」
「MOTHER マザー」の撮影時は15歳だった奥平は、本作撮影時17歳（現在は18歳）の現役高校生。演技未経験で数百人の応募者の中からメインキャストの周平役に抜擢された「MOTHER マザー」で俳優デビュー後、第44回日本アカデミー賞新人俳優賞、第94回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞、第63回ブルーリボン賞新人賞、第30回日本映画批評家大賞新人男優賞など多くの新人俳優賞を受賞し注目を集めてきた。本作「マイスモールランド」も、オーディションで選ばれての参加。「MOTHER マザー」撮影時から2年ぶり（公開からは1年ぶり）の映画撮影となった。
