毎週金曜日夜0時52分からテレビ東京で放送されている「ドラマ25『SRサイタマノラッパー~マイクの細道~』」に関連したライブイベント「SRサイタマノラッパー THE LIVE MIC in NEXTSTAGE」が4月7日に神奈川・川崎のCLUB CITTA'で行われた。
同ドラマは、入江悠が監督・脚本を務めた映画「SRサイタマノラッパー」('09年ほか)シリーズを初めてドラマ化した作品。主演は駒木根隆介、水澤紳吾、奥野瑛太。IKKU(駒木根)、TOM(水澤)、MIGHTY(奥野)によるヒップホップグループ「SHO-GUNG」が、東北各地をさまよいながら、追い続けてきた“夢”と“青春”にけじめをつける姿を描く。
このイベントは、ドラマの中でSHO-GUNGがオープニングアクトでの出演を目指しているライブとリンクしており、ここでクライマックスシーンの撮影を実施。「俺らSHO-GUNG~サイタマノラッパーのテーマ~」と、新曲を披露した。撮影の合間にはサプライズで入江監督も登場。ライブに来ている観客は“SHO-GUNGを初めて見た”という設定のため「2曲目の方で『まぁいい曲だな、いいグループだな』と思った方は素直に盛り上がっていただいければ」とお客さんに演技指導する一幕も。
今回のイベントには豪華なアーティストが登場。
レーベル「DREAM BOY」を主宰するラッパー・KEN THE 390は、「Turn UP」や「真っ向勝負」などを歌い会場を盛り上げた。自身も「SRサイタマノラッパー」のファンだと話し「インディーズの映画から始まって、今やテレビドラマですよ。こんな成り上がり、ヒップホップ以外で見たことないですよ!」と同ドラマを賞賛した。
また、ドラマのエンディング主題歌を務めた、ぼくのりりっくのぼうよみが登場し「Black Bird」「Sub/Objective」「Be Noble」、そしてエンディング曲「つきとさなぎ」を披露。その中で「つきとさなぎ」の歌っている最中に「もう1回やっていいですか?すいません」と演奏を止め、「歌詞あります?」とスタッフに歌詞カードを求めるハプニングが発生。
スタッフから歌詞を受け取り、慌てる事もなく淡々と歌い直す姿に、MCを務めていたKEN THE 390は「あんなに堂々と間違えると、(ステージの)陰から見てたら何が起きたのか分からないよ(笑)」と感心(?)した様子。
そして、ライブのトリを飾ったのは、日本語ラップの黎明期からシーンをけん引し続け、今回のドラマのオープニング主題歌「マイクの細道」を歌うヒップホップグループ・RHYMESTER。
「ONCE AGAIN」「K.U.F.U.」「B-BOYイズム」など数々の名曲を披露すると、会場はこの日一番の盛り上がりを見せた。
宇多丸は「ラジオで映画評論をやってるんだけど、たまたまこの映画を紹介することになって、正直出来も分かんないし、日本語ラップを扱っている映画って聞いて、はっきり言って『やばくねー!?』って思ってて。だけど実際見に行ったら、ラストシーンでボロボロ泣かされて(笑)」
「やっぱりラッパーだったら、どっかしら彼ら(SHO-GUNG)の心情に重なる部分があるんだよね」と、サイタマノラッパーへの思い入れを語った。
また、「マイクの細道」のフルバージョンを聴くのはこのライブに来たお客さんが初めてだと話し、「(ドラマが)ラッパーの話なんで、マイクを通じてつながっていく縁とか、マイクを通じてできていった人生の道とか、マイクを使って活動している全ての人にささげた曲です」とオープニング曲を紹介し、熱量を込めて歌い上げた。
その他、P.O.P、鎮座DOPENESS、HI-KING TAKASE、Creepy Nuts(R-指定&DJ松永)が出演していた。
イベントの最後は、SHO-GUNG、入江監督、アーティスト全員がステージに上がり記念撮影をして幕を閉じた。
【「ドラマ25『SRサイタマノラッパー~マイクの細道~』」第3話あらすじ】
フリースタイルラップで7年間の空白を埋め「SHO-GUNG」として再スタートしたIKKU(駒木根)、TOM(水澤)、MIGHTY(奥野)の3人は、夢であったライブ出演へ向けて祝宴をあげていた。翌朝、泥酔した3人はカブラギ(皆川猿時)の自慢のデコトラを傷つけてしまい、その補償としてカブラギの運送仕事を手伝わされることになる。
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