――小山は大学編からの登場ですが、現場の雰囲気はいかがですか?
皆さんは高校編から撮っていて僕は遅れて現場に入ったので、最初は輪に入れるのかな?と思っていましたが、皆さんが話しかけてくれてすごく助かりました。話してみるとみんな仲が良く、緊張もほぐれてきて毎日が楽しかったです。
――映像美も見どころの一つですが、美しさにこだわっていると感じましたか?
すごく感じました。照明とか光の当て方もすごくステキで、撮っているときよりも画面越しの方がすごくきれいで、プレイバックを見る度に驚いていました。本当に各カットが美しいんですよ。監督はその世界観を守りつつ、芝居やキャラクターの感情のこともしっかりこだわっている方で。最初に監督の方から、「何でもいいから言ってみて」など色々提案をいただいたので、ここはこういうしぐさの方がいいなど話し合いながらやらせていただきました。妥協が全くないので、本当にリスペクトしかないです。
――モノローグが多いのも特徴的な作品ですが…。
そうなんですよ。ちなみにモノローグのあるシーンは、先にモノローグを録って、それを流しながら演技をしていたんです。自分はこんな撮り方初めてで驚きました。
――舞台のお芝居も多いと思いますが、映像でのお芝居はまた違うものがありましたか?
舞台は大きなお芝居でデフォルメして演じることが多いのですが、映像はやっぱりシンプルですよね。画角が狭いので、今回も撮られていてもっとナチュラルな方がいいんだと気付かされた部分もありました。あと演じてみてチェックしたら、意外と引きで撮られていたなんてことも…。そのときは、伝わりづらいのでちょっとお芝居を変えたりしました。やりながら色々知っていった感じです。日々勉強でしたが、それも面白かったです!
――演じる上で、技術の面での男女の恋愛とまた違う難しさなどは感じましたか?
それは全然ないです。しっかり役が憑依すると性別や身長差など関係ないですから。しっかり愛する人を思い、うれしいときや悲しいときなど感情のまま演技をさせていただきました。
――思い出に残っているシーンを教えてください。
平良の家でのシーンは印象的です。5日間くらい撮影したのかな? 特に鍋を食べるシーンは苦戦して…。お互いに鍋を食べているんですけど、このタイミングで平良は白菜を入れて、僕はこのタイミングでレモンサワーを開けるとか、セリフ以外に細かく色んな動作があって。“食べる”って何げない日常のことでこれまで気にしたことなかったけど、お芝居の中の一連で見せるのは計算しないといけないんですよね。でもあまり段取りっぽくなくナチュラルにしたいという気持ちもあったりして…色々大変でしたが楽しかったです。
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