反響呼んだパフォーマンスも「内心ハラハラドキドキ」、本番が始まると「自信満々」に
――最近では、YouTubeで頻繁に「歌ってみた」「踊ってみた」動画を公開したり、こちらも10年ぶりとなるソロライブを11月末と12月初めに控えていたりと、アーティスト活動に精力的に取り組まれています。ご自身の中で、歌やパフォーマンスに改めて本腰を入れようと思ったきっかけはあったのですか。
う~ん、どうだろう…。やる気スイッチ、自分じゃわからなくて。いつの間にか、周りから勝手にスイッチを押されていました(笑)。
――特に、昨年9月に放送された「テレ東音楽祭2020秋」でAKB48さんとのコラボは大きな話題を呼びました。
AKBさんとのコラボの時は、YouTubeの配信などで1日に5曲ぐらい踊りの振り付けを覚えなきゃいけない大変なタイミングで、脳みそがパンクしそうだったんですよ。だから、「マジで私は今、いったい何をやっているんだろう?」「どれからインプットしたものをアウトプットすればいいんだろう?」と順番がごちゃごちゃになっちゃって。「テレ東音楽祭」の本番では、家で自主練した成果を出そうと、とにかく必死に頑張りました。
――あの時は、パフォーマンスが高く評価されましたよね。
私、本当は結構臆病なんです。「テレ東音楽祭」もそうですが、本番前にプレッシャーを感じ、内心ハラハラドキドキして「やりたくない」と思う時もあるんです。でも本番が始まると、そういう緊張している素振りは見せず、なぜか顔は自信満々なんですよ(笑)。
後藤真希が語るモチベーションの根源「ファンの方の期待に応えたい」
――プロフェッショナルなんですね。話は変わりますが、もともとモーニング娘。になった理由は歌手になりたいという気持ちが強かったんですよね。
そうなんです。6歳ぐらいの時から「歌って踊れる歌手になりたい」という夢があって。
――今のご自身の状態は、6歳当時の後藤さんが思い描いた「理想のアーティスト像」に当てはまりますか。
いや~、それがよくわかんないんですよね(笑)。だって、私が子どもの時に思い描いてアーティスト像って、当時のMAXさんとか安室奈美恵さんとかSPEEDさんとかみたいに、歌って踊れるかっこいい感じだったんですよ。でも、モーニング娘。時代を今振り返ってみると、どちらかといえば、ワチャワチャと楽しそうな雰囲気のアイドルだったなと。私が加入する前までの娘。は、大人っぽくてカッコいい曲が多かったのに、私が入ってからはなんでちょっとコミカルな感じの曲なの?って(笑)。
――そんなふうに思っていたのですね(笑)。
まあ、当時はわかりませんでしたけど、今思えば、つんく♂さんの図ったあの路線が成功したので、良かったと思います。
――後藤さんは芸能活動をスローダウンさせず精力的に続けられている印象を受けます。そのモチベーションの根源をお教えください。
ファンの方の期待に応えたいからですね。ファンの方が求めることにはできる限り応えていきたいという気持ちが強いんです。だからデビューしてから今まで、何だかんだやってこれている気がします。
文=こじへい