米倉涼子主演「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」(毎週木曜夜9:00-9:54※12月16日[木]夜9:00-10:04、テレビ朝日系)は12月16日(木)に最終話を迎える。今シーズンは100年に1度のパンデミックで新局面を迎えた日本最高峰の大学病院「東帝大学病院」を舞台に、未知子が新たな戦いへと身を投じてきた。
最終話を前に、「医療現場の進化」を求め、「薬治療」「ケミカルサージェリー」を中心にした内科主導の組織変革をもくろむ、「東帝大学病院」のメディカルソリューション本部長・蜂須賀隆太郎を演じる野村萬斎にインタビューを実施した。
――萬斎さんにとって米倉涼子さんはどのような存在でしたか?
一言でいうと「七変化」される方。いろいろなシチュエーションでいろいろな表情をされるという印象があります。第5話(医療ミスをした要潤演じる興梠の代わりに今田美桜演じる正子をクビにした後)で、私の胸倉をつかむシーンの格好よさ、すし屋のシーンで見せた5歳児のようなあどけない表情、第9話、最終話での意志の強いまなざし、涙ぐむ姿など挙げればきりがないですが、その全てに魅力があるんですよね。
表情や演技がすばらしいというだけではなく、皆さんも感じているように私から見ても(米倉さんは)単純に格好いい。(米倉さんが持ちうる)美的感覚をいろいろな意味で背負っている、特殊な俳優さんだと思います。ここまでさまざまなものを備えている俳優さんはかなり稀有ではないでしょうかね。優れているなどという簡単な言葉では収まり切らない、そんな方です。
――現場では米倉さんとどのようなお話をされましたか?
最初の頃は、物珍しさからいろいろな質問攻めにあいました(笑)。「(狂言師は)どういう立ち方をするの?」「どういう構えをするの?」という話から始まり、取るに足らないなんでもない話もするようになりました。
最後の方は、食べ物の話をしていました。彼女が喜んでくれたのは、高級食材のフグの話かな。「フグってずっとポン酢につけて食べていると飽きてくるよね」といっていたので、「オリーブオイルを掛けると結構おいしいんですよ」と伝えたんです。
それをすぐに実践したようで「おいしかった!」と報告をもらいました。そのあと、「タイにオリーブオイルを掛けて、それに昆布を置いたらおいしかった」といきいきと話してくれたので「喜んでくれてよかった」とは思ったのですが、よくよく考えたら「それって結局カルパッチョじゃん!」ということに気が付きましたが、彼女にはそれを伝え忘れてしまいました(笑)。
私が言ったことがきっかけかは分かりませんが、彼女は最近、魚にオリーブオイルを掛けて食べるのにはまっていたようです。
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