上白石萌音、深津絵里、川栄李奈がヒロインを務める連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。12月22日放送の第38回では、安子(上白石)とその娘・るい(古川凛)が壮絶な展開を繰り広げた。15分とは思えない濃厚な内容に視聴者からも大きな反響があった。(以下、ネタバレがあります)
今週は第8週「1951-1962」を放送中。前半では勇(村上虹郎)から安子へのプロポーズの行方、算太(濱田岳)の逃亡などが描かれ、38回ラストからは一気に時代が進んでいく。
第38回は実質、安子の物語を描く“安子編”からるいの物語を描く“るい編”への転換点。次々と衝撃の出来事が巻き起こった。
金を持ち逃げした算太を追って安子が大阪へ向かってから数日。るいは、小学校の入学式当日になっても帰ってこない安子を探し、一人で電車に乗って岡山から大阪へ向かった。「るいの晴れ姿、楽しみにしとる」と言っていた母が、入学式に戻ってこないはずはないのだ。
大阪に着くと、るいはかつて母と住んでいた貸し家に向かった。土砂降りの中、やっとたどり着いて窓から中をのぞくと、安子がロバート(村雨辰剛)に抱きしめられているところだった。るいの絶望は計り知れない。実際には、安子はロバートの求婚を断り、るいへの思いを口にしていたのだが、その言葉がるいの耳に届くことはなかった。安子とるいは、決定的にすれ違ってしまった。
るいがいなくなったことを知り、雨の中あわてて岡山に戻った安子。だが、時は遅し。無事に家に帰っていたるいはすでに母の愛を信じることができなくなっていた。るいは、安子を冷たい目で見下ろすと“お前のせいだ”とでも言うように額の傷口を見せ、「I hate you」と言い放って戸を閉めた。
NHK出版
発売日: 2021/10/25