太田&古坂が振り返る、「やりたいことをやる」桶田
特集では、それぞれの人物像にもスポットを当てた。
桶田敬太郎について、土田晃之は桶田への憧れから「恥ずかしくて話せなかった」という。センスも発想はすごいし、若手なのにテレビ局にJeepで乗りつける。どっしり構える姿は「百戦錬磨の先輩みたい」(有田哲平)だった。
太田光は「普段の会話からわけわかんない。ボケてばかりいるから話さなくなった」と笑い、スタジオから「あの太田さんでも?」「あんたもだよ!」とツッコミをあびる。続けて披露したライブのエピソードが面白かった。
若手の合同ライブ当日、桶田に何をやるのか聞くと「佐野元春さんが来てくれる」と言う。楽屋にも「佐野元春」の貼り紙をし、何をやるのか誰にも言わない。本番。桶田が舞台から「佐野元春さんです!」と呼び込むと、佐野元春に似たまったく別の人が登場した。
「佐野元春さんって当時テレビあまり出てなかったから、客も『本当なの?』ってなってんだけど、(偽物だと)絶対言わないの。で、延々20分くらい普通にインタビューしてる。そのまんまネタばらししないで終わって(笑)。そんな奴ですよ」(太田光)
桶田の自由な振る舞いに、古坂大魔王は「自分がしたいことをしたくてお笑いをやってる」と話す。「練習でやったものもその日飽きてるの」と。
「だから歯医者のコントとかで、先に渚が1人で前振りしました……そのまま出ないまま終わったことある。全然出ない。(村田が)『なにしとんねん!』って言ってもずっと裏で笑ってる」(古坂大魔王)
自分がやりたいことをやって、それを村田が笑いに変えてくれる。村田がいれば、なにをやってもOKという安心感がそこにあった。