最新作では“本来の仕事”をしている五十嵐が見られる
――今回の「英雄編」でも、五十嵐は大活躍するそうですね。
小手:「英雄編」は、ダー子、ボクちゃん、リチャードのうちの誰がナンバーワンのコンフィデンスマンなのかを決める、三者三様のコンゲームが主軸となっています。五十嵐はもちろんダー子ちゃんの味方なので、彼女が勝つためにバディを組んであらゆることをする。本来の仕事をしている五十嵐の姿が見られると思います。
――五十嵐の“本来の仕事”というのは?
小手:今ではすっかりイジられ役になった五十嵐ですが、本来は腕利きの詐欺師ですからね(笑)。五十嵐のポンコツぶりは映画の「プリンセス編」(2020年)で最高潮に達したと思うので、今回は「五十嵐も意外とやるぜ!」というところをお見せできると思います。
――ここ最近の“ポンコツ”ではない五十嵐の活躍が見られるのですね。
小手:なので、劇場版から「コンフィデンスマンJP」の世界に入られた方からすると、「五十嵐の扱いがちょっと違う」と思われるかもしれません。でも、今回の五十嵐が、本来の五十嵐なんですよ!(笑)そういう意味では、連続ドラマのときのテイストに少し戻ったのかなという印象があります。とはいえ、今回もどこにたどり着くのか分からない壮絶なだまし合いが繰り広げられるので、そのときに五十嵐が何をどう考えているのかも見どころの一つになっていると思います。ぜひ劇場でご覧ください。
◆取材・文=馬場英美
2022年1月14日(金)公開予定
配給=東宝
出演=長澤まさみ、東出昌大、小手伸也/小日向文世ほか
(C) 2022「コンフィデンスマン JP」製作委員会
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